古材(KOZAI)について | 長崎解体110番

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長崎県南島原市「素麺の町」西有家町で解体屋を営む私が日々感じた事や出来事を綴っていきます。

古材とは 築50年以上の古民家から取り出された木材です


戦前の我が国では その地で伐採された良質の木材が 建築材


として扱われてきました


しかし戦後の景気と家の特需で 外国の安価な輸入木材が多く


使われるようになりました


国産の木材は ほとんどと言っていいほど 使われなくなりました


伐採し自然乾燥した国産の木材は手間暇かかると 敬遠されたのです


木材は乾燥することにより強度が 増します


樹齢100年のヒノキは 伐採されて100年後賀もっとも強度が増し


園圧は緩やかに300年を経過する伐採時の強度に戻ると言われて


います


だから100年経った古材は より高く買取できるのです


古材は長い時間かけて自然乾燥して 強度が増した「天然乾燥材」です




現在広く使用されている「強制乾燥材」は 130℃高温の釜で強制的に


乾燥させられています


乾燥させた木材は木の弾力屋通夜はなくなり 気の行う呼吸は


(調質効果)ほとんどなくなって 急激に劣化するのです


そんな木材を使った家が 100年もつでしょうか・・!


今我が国の家の寿命は30年から40年と言われています


それ以上はもちろん無理なんです


今回の熊本地震で 多くの家屋の被害が出ています


倒壊した多くは 30年から40年の寿命を迎える 現在の建物のの


です


我が国は江戸時代より 町屋など多くの住まいには 古材が使われて


居ました 「古い木材を再利用することは当たり前」の時代でした


モノを大切にする弊社のモットーの「もっちゃなか~」は当たり前の

習慣でもありました


使える古材は使う・・古民家の解体時 何度も使われた形跡のある


古材が梁や桁などに当たり前に使われているのです


本当に素晴らしいコトではありませんか


先人たちの教えを今の時代だからこそ 受け継いで そして環境に


配慮した趣のある古材を見つめ直してみようではありませんか


その思いを受け継ぐことで 私たちの子供のために最高の


贈り物だと思いませんか・・


孫 かわいいですよ!





爺バカの一人ごとでした・・今の時間夜中の3時なんです