以外にも一人一人やはり色は違うもので、
ちなみにぼくの色は【濃い水色】だった。
限りなく青に近いけれど、まだ水色と判断した方が良いくらいの濃さらしい。
さっそくGoogleで「オーラの色 意味」なんて入れて調べてみたけれど、よ~ワカラン。。
そのときにいた人の色を全て見たのちに、薫子さんは口を開いた。
「色に関して何も知らないって先ほど言いましたけれど一つだけ知っていることがあります。
【黒】は良い色ではありません。
どこかの一部分が黒かったり、全身が黒がかっていたりすると調子が悪いことを意味していると思います。
それが身体的なのか精神的なのかは分かりませんが。
色にも同じ色でも明るい色と暗い色ってあったりするんですけど、
暗いくすんだような色を出している人はあまり良くないものを持っているのかもしれませんね。
おそらく精神的なものなのでしょうけれどそのような人は少し話してみるとおかしいなってことが分かります。
そんな人とはできるだけ関わらないようにしてしまいますね、よくないことかもしれませんが」
ぼくは【濃い水色】って言われたけれどどっちの意味で濃いと言われたのだろう。
明るい意味で
それとも暗い意味で?
それは薫子さんにしか分からない。
まぁぼくは自分の色がどうだからこれからどうしていこうっていう考えを持っているわけでもないし、
彼女のその特殊能力を信じていないわけでもない。
そのような力も実際に存在すると思うし、人も色を持っているというのもなんとなくではあるけれど信じている。
でもぼくがぼくの色を知ったところでぼくの性格や持っている能力等の詳細を知ることができるわけでもないし、
今後何を気をつけて、何を改善していけばより良い生活を送れるのかということも全然分からない。
だってインターネットで色の意味とか調べてもさ、
あのデータは誰の言っていることなのかワカランじゃない。
メディアとかで色々言っている人もいるだろうけれど
何を根拠に分析できているのかが分からない。
色を見ることができる人が何百人と集まって、
多くの人の色と性格、質等の分析を共に行って出てきたデータ・統計でもあるのだろうか。
ん~たまたま薫子さんは色しか見ることができない人で、
もっとこの色を見るという能力が優れた人で、その人の性格や質、将来等も見えてしまう人もいるのであろうか。
たとえ薫子さんと同程度の能力だとしても
頭の回転と記憶力が優れていればそれを絶対的な信頼の置けるものへ昇華させることもできるのかもしれない。
宗教であったりこのような占い、まじないのような類のもの、
『信じるものは救われる』という言葉もまんざら嘘ではないのだと思う。
しかし漢字でいう【信】じる【者】をくっつけて【儲】かるという字になるように
それを言葉巧みに利用することで根拠のない発言をして利益を得ている人も多くいるのも事実だろう。
しかしそれが根拠のないことだとしてもそれを信じることで救われた人もいるのかもしれないし、
そう考えていくと全てに(科学的)根拠を求めるのもおかしな話なのだろう。
ん~難しい……