しなやかに波に乗る、変化適応力が必要な時代 | 近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

 

“変化が激しい時代”

こういう表現が最近、頻繁に使われるようになった。

かくいう私も、変化という言葉を多用する。

経営者向けのセミナーや中小企業支援の書籍などでも何回も使っている。

 

そもそも、私はもし誰かに聞かれたら、

“変化が好きです”とこたえる。

“普通”と言われるより“変わっているね”と言われるほうが好きだ。

ただ、小さい頃はそうだったわけではない。

小学生の頃も親や先生などからの評価は私はとても変わっていたが、

普通でいたいと思い続けていたような気がする。

今にして思えば、

変化が本当に好きになったのは、起業してしばらくしてからだと思う。

 

たまたま、私が起業したのは、バブル崩壊後のとても大きな変化の直後だった。

もちろん、わざわざこのタイミングを選んだわけではなく、

私が30歳前後で起業すると決めていて、

バブルが崩壊したからと言って先延ばしもしなかった。

周囲は、“こんな時期に起業とは無謀”、“無茶なことはしないように”・・などなど。

子供も生まれたばっかりだったので、心配していた人のほうが多かったと思う。

 

ただ、私はシンプルにこう思っていた。

確かに経済的にとても悪い環境だし先行きの見通しは立たない。

だからこそ、今が底であるとするならば、上昇するだけだから楽だと。

 

今になって振り返ると、これは私が変化に適応していたのではない。

もし私がバブル崩壊の数年前に起業していたのなら、突然の経営環境の悪化で濁流に巻き込まれていたと思う。

私は、そういう意味では、変化の激しい時代には突入したが、変化に徐々に慣れる環境に置かれていたと思う。

だから、激しい変化と人には言いながら、結構楽しんでいる。

ただ、今回のコロナ危機による大きな変化が始まったころは流石に重かった。

 

私は時々、社員にも波乗りの話をする。

私は実際に波乗りはしないので、イメージだけの話しだが。

波乗りの波にスムーズに乗れると波が大きくなっても、自然体で乗れる。

しかし、小さいときの波に乗り損ねると、続けてくる大きな波に簡単に飲まれる。

 

 

 

 

 

 

 

私は、約5年前の拙著に変化適応型組織について書いた。

その後、この部分はブログにも掲載した。

 

 こちらがブログです。

 

『【第8章】変化適応型組織への変革とICT活用』2012年1月、長年、写真フィルム産業のリーディングカンパニーに君臨していたコダックが破綻した。一方で、同じく写真フィルム産業でコダックとしのぎを削っていた富…リンク近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ! 

 

こちらは、セミナーの話しです。

 

 

 

 

あらためて、説明すると、変化の時代には、変化に適応する力を組織として身に着けないと、

生き延びていけない。当然、社員一人一人は変化適応力を身に着けた社員になるように、育成、鍛錬していかないといけない。

 

最近、ネットで調べても変化適応力がビジネススキルに重要だという記事が目立つ。

私の考えも一緒だ。依存型の社員では変化適応型組織にはなれない。

できるだけ多くの社員が自立してほしい。

 

今回のコロナ危機を世界の多くの人が経験した。

誰一人想像できなかった変化が起こったのであるから、誰一人適応できている人がいなのではと思うところもある。

しかし実際はそうではない。

すでに変化適応力がある人は体験や教訓を活かしつつ、すでに今の仕事環境や生活環境に適応した人も結構多い。

経営者かどうかはあまり関係ないと思う。

 

今振り返ってみると、

私は海外経験が多く、特に日本の昔を彷彿とさせるベトナムやアフリカのルワンダなどに適応してきたので、日本は変化があまりない国と常々思ってきた。

 

今回は、その日本にも世界同時に大きな変化の波がやってきた。

 

こういう機会を絶好の機会ととらえて、

またいつ来るか分からない大きな波にしなやかに備えていきたいものだ。