たかがマスクされどマスク、実にマスクは奥が深い | 近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

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「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

 

 

昨日、テレビでユニクロのマスク新発売に並ぶ行列を見た。

私も少し気にはなっていたが、今、流石に並んで買おうと思わない。

 

正直並んでいる人にアンケートを取ってみたい。

すでにマスクはこんなに巷にあふれているのに。

熱烈なユニクロファンなのだろうか?

ヒートテックに熱狂したように、ユニクロマスクには何かあるのだろうか?


熱が冷めたころに、私も買ってみようと思う。

経営戦略と製品そのものにはとても興味がある。

 

そういう私もこの何か月かの中で、頭がマスク、マスク、マスク・・・で支配された時がある。

仕事やあれこれある中でも、明けても暮れてもマスクの事を気にしていたと思う。


一番の理由は好奇心から。

結構、色々と調査や探索もした。いろんなことを知りそして色々と考えた。

 


多くの皆さんもそうだとは思うが、日本では2月頃に品薄感が出てきた。

身近な人や自分のマスク確保から始まった。

私自身は花粉症でマスクが必需品なのでスットクはそれなりにあったが、

あれこれとまわりの人のことなどを気にしているうちに、余計な関心も重なってどんどんマスクにのめり込んでしまった。

 

たかがマスク。されどこのマスク。

ビジネスの一面から見ても社会貢献から見ても興味深いことが次々と見えてきた。海外にまで目を向けるとさらに興味津々が山盛りだ。


日本の生活者も悲喜こもごも。ドラックスーパーの早朝の行列を何度見たことか。

私もついつい試しにと思ったことが何度かあるが、結局はトライせず。

ネット情報と相まってのトイレットペーパーの買いだめ騒ぎ、マスクの品質、ネットでの中古販売と転売禁止などなど、他にも沢山ある。

現代社会ならではの特徴もあれこれ知ったし理解もした。

 

この先も感染症自体がどうなるかは私にはわからないが、

数か月前、人類史上、マスクが生活の絶対必須アイテムになるとはだれが予想しただろうか?


私は40代に発症した花粉症と仕事柄で、のどのケアも少々必要で、普段からマスクは常備しているし、使用頻度は平均以上だったとは思う。ただ、特に品質も気にせず、マスクはコンビにでもどこでも、日本では普通に買えると思っていた。その頃は感覚的にティシュぐらいのものかもしれない。

ただ、アフリカなどに行く場合は、飛行機でも必要だし、現地で簡単には質の良いものは手に入らなそうなので、必ず携帯はしていた。

 

最近はようやくにして私のマスク研究と考察は落ち着いている。


今振り返ると、一時期は毎日毎日、マスクが気になって、ネットの調査から始まって色々やってみた。

流石にマスク博士とはいかないが、おかげでマスクには結構詳しくなった。


副産物としてどのルートで買ったか分からない、品質も疑わしいマスクが結構オフィスにおいてある。こうなったら在庫というよりも研究対象だ。

 


マスク関連商品も色々と知った。洗えるマスク、スプレーや交換シートなど。実に色んなものがあるものだ。下着メーカーの知り合いのマスクは超一級品だった。


今時点の関心ごとは、日本のメーカーが今後マスクに関して、ビジネス、社会貢献両面でどう取り組むのか?であるSDGSとかけ離れた話でもない。


やっぱり、日本製は世界でも人気がある。

日本ならではのアイデアや商品が次々登場しそうで、ある意味楽しみでもある。

 

折角なので、いいまで私が体験したことを、

簡単に整理して記録しておきたいと思う。

 

もともと、マスクとは縁があったほうだ。

仕事関係で、当社のお客様が結構有名なマスクメーカーで、一時期は大気汚染に苦しむベトナムに販売しようとも試みた。値段が合わなかった。

 

奇しくも中国で感染症が騒がれだしたころの1月に、たまたまマスクメーカーの経営者と面会する機会があった。日本製の高級マスクのメーカーだ。その性能の高さに驚いたものだ。その際に、日本🇯🇵のマスクのほとんどは中国産なので、ここの供給が止まると一気に、日本はマスク不足に陥ると教えてもらった。

日本製でもほぼ原材料は中国産という事も知った。

ここまで依存していたんだ。と妙に感心した記憶が残っている。

 

その話通りに、日本でも2月ぐらいからはマスクが高騰しだした。

有名なオンラインショップで普段の2、3倍にもなる値段で新品が一気に中古として販売が始まった。

流石商売に目ざとい人がいるものだと関心と同時に少し怒りも覚えた。

ネットを使ったビジネスの巧みさを再認識しつつ、幾つか試しに買ってみた。注文して1か月以上要したものもある。ほどなく転売が禁止になった。法律の規制は当たり前だと思うが、その後は正規価格が高値で定着した。


それにしても、あの手この手があるもんだ。

いたちごっこと言えばそれまでだが、良い悪いは別にして何とも商売は奥が深い。

この頃である、予想通りマスク購入まとめサイトが登場した。

価格ドットのように1枚当たり単価が安いほうから並ぶ。

私も仕事上の興味もあり色々と調べてみたが、

こうなると品質は検証のしようがない。メーカーや流通ルートなどネット購入者が調べる事はできない。

振り返ってみると、一時的には確かに商品自体の在庫不足はあったにせよ、商売チャンスとみた人たちが巧みに上手に販売をコントロールしていたのだろう。

 

身近でも色々と変化があった。

神戸のオフィスの近くに、中華街と隣接する元町商店街がある。

ネット上での高値マスクが溢れていた頃のある日を境に、多くの店がマスク販売を始めた。洋服屋であったりマッサージ屋さんであったり。皆さん中華系だと思う。最初に書いたように、幾つかためしに買ってみたが、すべてが中国製である。

当たり前と言えば当たり前だが・・・

彼らの商魂のたくましさに感心したものだ。

それからたった1か月後、世間でもマスク価格の下落が始まると、

一気に商店街では半値以下での販売が始まった。

分かりやすいと言えば分かりやすいが、

一体、マスクを売っていた人は、人助けなのか、単なる儲けのチャンスとおもっていたのか?

はたまた儲けた人はいるのか?

まだまだ興味が尽きない。

マスクで考える会社経営という本が書けそうなぐらい、学びも多い。

 

 

シャープ製のマスクにも人気が殺到した。

私も試しに2回ネットで申し込んだが、当然のように当選していない。

日本製だから?シャープだから?

私のチャレンジの理由は、現物を見て確認したいと思ったからである。

 

まだまだある。最近、うちにもアベノマスクが届いた。

品質云々よりも一つ思う事。

リスク対策の仕事をしている身としては、

何事もタイミングは大事だと思う次第である。



 

ありがたいことに、徳島の知人女性から藍染めの手作りマスクもいただいた。





驚くことに、ベトナム🇻🇳の友人社長からも、日本の感染状況を憂いてマスクをいただいた。

なにせ、最近、ニュースでも登場するようになったが、感染対策ピカイチの国なのである。

 



マスクを寄付することも世間でも盛んにおこなわれた。

特に医療関係者には絶対の必要なものになった。

 

私にはこの先感染症がどうなるかは予測できないが、

日本でもそろそろ暑い季節がやってきた。

この季節にほぼ大半の人がマスクをつけている。これだけで非日常感があるが、

この先、暑さ対策マスクが日本のメーカーのビジネスチャンスなのだろうか?

だからユニクロなのかもしれない。


世界の情報を見ていても、マスクを徹底している国、自由な国、自己主張かポリシーか分からないが、マスクをかたくなにつけない人。

それにしてもマスク一つでお国柄や個人個人の性分まで関心を持てば見えてくる。






そもそも、日本人は、普段からマスクの使用率が多い国民と海外からも評判であったと思う。

良い意味でも悪い意味でも。

今回の事で、日本人に対しての見方が変わるのだろうか?

興味はまだまだ尽きないが、

まだしばらく私のマスク博士への道は続きそうである。