日本が日本を救う | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり

佐藤工業株式会社大阪支社安全大会にて講演させて頂きました。演題は『叱り上手は誉め上手』。


佐藤工業さんは幕末の富山県で民の暮らしを守る為に治水工事に従事された事が社の歴史の始まりと聞く。企業として社会に貢献する理念がみてとれる。


そんな歴史を持つ佐藤工業さんの安全大会。


誉める事が持て囃され、叱る事がネガティブに捉えらる風潮が強いこのご時世。日本語「叱る」の意味を紐解く事で、本来日本人が持っていた、年下や後輩、子ども達、強いては社会に対する責任感(=公の精神)を取り戻す事の大切さを訴えさせて頂きました。


親が子を、大人が近所の子どもを、先輩が後輩を叱る。目上の者が下を叱る。


子が親を叱るとは言いません。日本語「叱る」のその意味は、大人が若者や子ども達に持つ愛情と責任の現れです。しいては社会に対する責任ある行動そのものです。その意味において日本語「叱る」は上しか下を叱れません


そんな愛情に裏打ちされた責任感の持ち主が社会や組織では良きリーダーシップを発揮します。自らの人徳や後ろ姿で人を引き寄せます。


一方でそんな日本文化を理解せず、叱らざるとも部下や目下のものに物を言う事が与えられた権利だと思う者がパワハラや虐待の権化と化すのです。


日本的である事を自虐的にネガティブに捉え、日本文化が持つ人が社会に責任感を持つ優れた感性(公の精神)を蔑ろにしてきた戦後教育。そんな教育に影響をうけたマスコミに扇動された社会風潮が殺伐とした世を作り上げてきました。


今こそ日本を取り戻す時です。


まずはマスコミや一部のコメンテーター、評論家が吹聴するつまらぬ社会風潮に疑問を持ち日本を取り戻す事です。


日本文化を大切にした企業文化を創造する事が安心で安全な職場や社会の土台となるのです。「日本が日本を救う」のです。


まずは自虐的な教育界から日本を取り戻す事が求められる。