なぜ 日本の平和教育は間違っているか? ~戦争知らない子供たち 2018~ | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり

戦後、目覚ましい復興を遂げた日本。

 
1956年、経済白書にて「もはや戦後ではない」と言わしめた。
 
さらに1970年の大阪万博。
 

 
人類の進歩と調和を求めた一大イベント。
 
当時8歳、小学生の私。
 
万博の大成功の裏に

先の大戦の影を感じる事は

幼い私には当然無かった。
 
そんな万博で歌われ始めたこの曲。
 
『戦争知らない子供たち』

 
過去の戦争の影を感じながらも

戦争を知らずに育った先輩達の

心の叫びだったのだろう。
 
私はこの歌で、

『そうか!僕らの知らないに戦争があったのか!』

と感じた。
 
私は昭和37(1962)生まれ。
 
もうすでに戦後ではなかったあの頃。
 
戦争は遠い昔のこと、戦争とは無縁なものと思っていた私だが、

私が生まれたのは戦争が終わってから
 
実はたった17年しか経っていなかった。

大阪万博まででも25年の年月。
 
あの万博からもうすでに48年、

私も55歳。

いくつになっても知る事は大切なこと。
 
一昨年の夏 、広島平和記念公園、資料館を訪れた。
 
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オバマ前アメリカ大統領の歴史的訪問の余韻がのこる。
 
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戦争は二度と起こしてはならない。
 
祖国の先達の断末魔の声が

戦争の悲惨さと平和の尊さを訴えてくる。
 
原爆記念公園は全国からの修学旅行生で溢れかえる。
 
戦争の無い世界に祈りを捧げる小学生。
 
戦争の悲惨さを知る事は大切な事。
 
平和を願う気持ちは大切な事。
 
しかし、残念な事に、
 
日本の平和教育はここでお終い。
 
戦争の悲惨さを知り、

平和を願う事で美しく完結す

る日本の平和教育。
 
祈れば平和が訪れるものでは無い。
 
戦争反対と唱えれば

平和が訪れるものでもない事は教えてくれない。
 
未来を生きる子供たちに真実を知らせ

子供達自身がどう考え、

どう国を導くのか、

その判断材料を与えるのが

大切な平和教育。
 
責任ある当事者として

具体的に軍隊とは軍事力とは何か?

自衛隊とはいかなるものか?

正しく学ばせる事にはアンタッチャブルな教育界。
 
戦争の惨禍を繰り返さない為に

歴史の真実を学び、
 
学びの中から正しい選択をする力を身につける、
 
その必要性を感じさせることが

真の平和教育。
 
祈りの先に具体的行動も無く、

願い、唄う事だけでは平和は来ない。
 
祈りだけで

今の国際情勢を乗り切れないことなど

皆さん、百も承知のはずなのだが。

 

リアリズムの無い日本の平和教育!

 
たくさんの危険因子を感じてしまう昨今の世界情勢。
 
平和を祈れ!願え!戦争反対と叫べ!
 
ただそれだけの公教育では通用しないものがある。
 
そんな事にはお構いなく

見せかけのイデオロギーの井戸から出て来ない教育者達。
 
声を上げずその井戸に埋没するサイレントな傍観者たち。
 
そこには世界に通用するリアリズムなど何も無い。
 
いつまでたっても教育は戦火から子供達を守る事など出来はしない。
 
先の大戦で戦争反対と叫べなかった教師達。
 
今は戦争反対と叫ぶだけで

真の平和の実現の為に

考え、学び、行動する必要性を訴えない学校教育。

 

リアリティーがないという意味においては

 

戦時中の大本営発表と大差は無い。

 

自衛隊の存在の意味を知る研修を

 

直前に外部からのクレームで取りやめた


大阪府の教育界の事例を見ればわかる。


(ブログ参照)自衛隊と学校教育

自衛隊と学校について。今、学校がおかしい。大阪の高校の現状より。 https://ameblo.jp/kondayao21/entry-12384146435.html


 

教師の世界だけではない。
 
知ってか知らずか祈るだけで平和が来る事を主張する、

自称知識人の多さにも驚かされる。
 
戦後の教育の大きなミスリードが国民を危険に晒し続ける。
 
学校がリアリズムのある平和教育の場では無い事を世間は知らねばならない。

学校の平和教育の総括はいつなされるのか?
 
もう、待ってはいられない。

 

こんだ直人教育研究所
 
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