expo’70を知る20世紀少年の恐怖。湯川秀樹博士と人工知能。 | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

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すみなしものは心なりけり

今朝の新聞各紙。
 日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が戦時中に原爆研究に関与していたとのことが一面に。産経新聞ではその複雑な心境も伝えている。
 
 
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戦後は原爆開発に関し沈黙を守った博士は核兵器の廃絶などを目指した平和運動に携わった。記事にはその苦悩がうかがわれる。研究者としての倫理観は科学の発展は人類の未来に帰すものでなければならない。苦悩するぼとの熟慮が求められる。
 
1970年大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」
 
湯川博士の苦悩を未来に提示してくれた。しかしその苦悩するまでの熟慮は個人の営利を求める経済活動の前に見る影もない。
 
開発者は常に使い方の問題、使う側の責任と言う。言わば個人の問題。逆に言えば使い方が悪ければ問題もありますが、それは使う人の責任だとの責任逃れ。そこには人類の全体的調和を思い描く想像力もなければ責任のかけらもない。

人は過ちを犯すもの、核の炎で日本をアメリカを火の海にしてやると言う金正恩。こんなに人を弄ぶ科学の進歩は進歩と呼べるのか?繰り返される人類歴史から学べばこんなに無責任な進歩は無い。

核の平和利用の象徴、原子力発電。
絶対安全と言われた原子力発電所が
ヒトの生活や人生を奪っていった3.11。
使う側の問題を超越した自然までコントロールする事は叶わない。
 
自然の力でなくとも破綻をきたしたチェルノブイリやスリーマイル。使う者の責任に任せば惨憺たる結果、近代の歴史が物語る。沈黙の湯川博士の複雑な心境。

時同じくして今朝のニュースでA I(人工知能)についてのテレビ報道を見た。今年の一枚と言う写真をA Iが選ぶと言う企画。最後にA I開発会社の者にアナウンサーがインタビュー。
 
「AIが今後色んな仕事分野で人にとって変わると予測できるのですが?」との質問。
 
開発サイドの人間はよくぞ聞いてくれたとばかりに答えていた。
 
「人にとって変わる事を目標にしています!」
 
嬉々として、満面の笑み。子どもの様に喜び勇んで答えるその表情は常軌を逸した恐怖の笑顔に見えた私。
 
科学の進歩は調和が求めらる
大阪万博のテーマの裏に隠された本音。 
人類の進歩と調和は、そうなり難い人類の歴史の証でもある。
 
思慮の足らない研究者が
満面の笑みで作る殺人兵器。
そんなイメージに見えてしまったA Iの開発者。
 
使う者の責任だと
無責任に逃げる製作者の倫理観。
身近で言えばスマホのながら運転、歩行など必然的に起こる事故。 
 
事故なき徹底した開発を追い求める、
製作者の倫理観が定着せぬ限り、
人類の進歩と調和などあり得ない。
 
EXPO’70大阪万博、人類の夢と希望を信じた少年の率直な思いを笑うなかれ。
 
こんだ直人教育研究所
近田直人