多くの観光客であふれている嵐山から徒歩15分くらいの場所で

  静かな住宅街にひっそりと建つ鹿王院

  鹿王院は臨済宗の寺院で、足利義満が1379年に建立しました

  「覚雄山 宝幢禅寺 鹿王院」と名付けられ、仏牙寺 鹿王院と言います

  南禅寺・天龍寺・相国寺など五山に続く「京都十刹」第五位にあたる

  京都の古刹寺院です

  山門の三字扁額「覚雄山」は開祖足利義満の自筆です。  

 

  

 

  

 

  

  

  山門から中門にかけての参道は天台烏薬など銘木が繁り、

  ふわふわの青苔が広がります

  東福寺の市松のお庭にも似た景色も見られますよ。

  石畳と左右から追い重なるモミジのトンネルが美しいお寺です

 

  

 

  

 

  

 

  中門をくぐると庫裏へ続く参道が続きます。

  石畳と飛び石と....ここも緑に覆われて美しいですね。

 

  

 

  

 

  本庭は嵐山を借景にした日本初の平庭式枯山水苔庭

  舎利殿の東側に広がる庭園で、「鹿王院庭園」の名称で

  京都市の名勝に指定されています。

  舎利殿前のモッコクの樹は樹齢300年だそうですよ

  

  

 

  

 

  

 

  本庭の中心にある舎利殿(駄都殿)は客殿から続く渡り廊下(回廊)の

  突き当りに建立されています

  鹿苑寺(金閣寺)が義満によって建立されたのは1397年ですから、

  鹿王院の舎利殿の方が先に建立されたことになります。

  内陣中央の須弥壇上の大厨子には銅製鍍金の多宝塔内に

  「仏牙舎利」(歯)を奉安してあります。舎利はお釈迦様の骨を指します

  四方に仏法護持の四天王を安置しています。

  天井には龍図が描かれています。 毎年10月15日に公開されます

  庭以外の建物内部は撮影禁止なので写真はありません。

 

  

 

  

 

  客殿正面には山門の「覚雄山」と同じく、足利義満自筆の

  「鹿王院」の扁額が掲げられています。

  客殿と回廊の間に建つ赤松は樹齢100年だそうです

 

  

 

  

 

  客殿から回廊を通り舎利殿に向かう途中に建つのが昭堂

  開山堂と仏殿(本堂)を兼ねています。開山堂は寺の開山(初代住持)

  を祀る建物で、開山の「普明国師」開基の足利義満の像が祀られています

  運慶作の釈迦及び十大弟子も祀られています。

  中は撮影禁止なので写真はありません。

 

  

 

  この日私が鹿王院を訪れた時間には拝観していたのは二人だけ

  客殿の縁側に座って東京から来たという若い女性としばらくお話(*^-^*)

  彼女は何度か京都へ来ているそうですが、

  嵐山に行ったらすごい人出で疲れたので鹿王院へ来たそうです

  もう少し人が多いかなあと思ったのに誰も居なくて....

  こんなに素敵なお寺なのにもう少し人が来てもいいのになあと

  思ったそうです。鹿王院へ行ったのは17日でした。

  15日の葵祭は下鴨のカフェで見たのであまり写真が撮れなくて....

  と言われたので、つたないブログですが見せてあげたら

  わ~っ綺麗ですね~ と感動してくれました。(*´▽`*)

  人のいない鹿王院で初めて出会った人とおしゃべり楽しみました。

  彼女は翌日には東京へ帰ると言っていましたが、

  「リフレッシュできました。又来ます」と

  京都観光を楽しまれたようです。

 

  

 

  鹿王院の美しい新緑を堪能しましたが、

  まだ可愛い出会いもあったので、もう一度続きます (*´▽`*)