私は節分は吉田神社へお参りすることが多いのですが、

  実は松尾大社へは別の意味でお参りしたくなります

 

  

 

  松尾大社では毎年2月3日の節分の日にゆかりのある島根県の

  石見神楽を奉納されます。

  出雲神話の主人公である スサノオノミコトが

  松尾大社の御祭神 大山咋神の祖父神にあたることから

  遠く益田市(種神楽)から奉納に来られるそうです。

  私は広島県生まれですが、島根との県境で、幼いころから神楽を

  見て育ちました。広島の神楽と島根の神楽はお面など少し違いますが、

  舞の内容はほぼ一緒なので、年に一度石見神楽が見られる2月3日

  松尾大社に参詣します。

 

  

 

  午前中に4つの演目が舞われますが、この日はまず

  「鈴神楽」

  奉納神楽で一番最初に舞う演目です 鈴の音で舞台を清めます

  松尾大社についたのがこの演目が終わる頃でした。なので写真はありません

  と言うより...大勢の人で前に行くことは無理!

  一番神楽を楽しめる本殿前の石段もすでに多くの人で埋まっています

  これからの写真も遠くから望遠で写した写真になります。

 

  

 

  

  

  続いての演目は私の大好きな「塵輪」 じんりんと読みます

  第14代天皇(タラシナカツヒコ)が異国より日本に攻め来る数万騎の

  軍勢を迎え撃ちます。その中に塵輪という身に翼を持ち、黒雲に乗って

  飛び回る鬼がいると聞き、家来の高麻呂を従え討伐に向かい、

  激戦の末に鬼を退治をする演目です。

  

  鬼の登場までに長い舞があります。皆さん「まだ~」と言う面持ちで

  見ていますが、長い舞は征伐に行くまでの道のりを表しています。

  遠くまで出かけるので、長い舞が続きますよ (*^-^*)

 

  

 

  

 

  

 

  鬼の登場です。かっこいい!! 怖さはありません。

  子供のころから見てきましたから....

  ただただかっこいい!!

  お面も衣装も重いですよ。

 

  

 

  見てほしいのは衣装

  持ったことがありますし、着たこともあります

  数百万円もする衣装もあります。およそ30㎏になることもあるそうです

   

  

 

  

 

  中に着る衣装も華やかです。

  いよいよクライマックスになってきましたね。2神2鬼の激しい舞!

  太鼓のバチさばきも激しくなってきます。音に合わせて

  ついついリズムをとってしまう私が居ました (#^^#)

 

  

 

  

 

  激しい戦いが終わって鬼を退治することが出来ました。

  皆さん拍手喝采!

  ああ~懐かしい

 

  

 

  続いての演目は「道返し」ちがえしと読みます(別名鬼返し)

  常陸の国の祭神である「タケミカヅチの命」が世界各国を荒らしまわった

  大悪鬼を激闘の末 降参させる演目です

  石見神楽独特の大きなお面が見ものですね。

 

  

 

  神様の衣装も豪華ですよ

 

  

 

  

 

  鬼が観客の中から登場するのが見せどころ

  皆さんびっくりです!

  

  


   

  

  

 

  道返しと言う演目では、命乞いをした大悪鬼を退治するのではなく

  「道」の途中から「返す」という演目です

  鬼は許されて国土が平穏になるという鬼退治ではない珍しい舞です

  

  

 

    

 

  おそらく最後の演目は大蛇でしょう。

  舞の人たちが準備して待機中です。

 

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  スサノオノミコトが出雲の斐の川で、娘を大蛇に食べられると訴える

  老夫婦に出会い、ミコトが老夫婦に毒酒を造らせて、大蛇に飲ませます

  酔っぱらったところを退治するという演目です

  この時大蛇の尾から出てきた剣は「天の村雲」(草薙の剣)

  三種の神器として熱田神宮に祀らています

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  下に並んでいるのが大蛇の蛇胴です。一つ17mくらいあるようです

 

  

 

  過去の大蛇の舞です

  

  今日は帰ってから恵方巻の材料を買わないといけないので

  大蛇は見ないで帰りました。

  大好きな塵輪が見られたので満足です

 

  

 

  懐かしく楽しい石見神楽の舞 

  又来年も来ます。

  この後 鬼さんは豆まきにも参加するようですよ