伊勢旅行(2024年)その5(2日目 上宮参拝) | どんぐりの小径

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徒然に気まぐれに

その5にして、2月20日(火)2日目です。

長くなりますね~

12時頃、4時と5時頃に目が覚めました。

外はまだ真っ暗です。6時少し前から行をしました。

 

名古屋の日の出が6時34分だったので、その時間には外にいたかったのですが、

チェックアウトをして荷物を預かってもらい、外に出たのは6時35分を過ぎていたと思います。

雨は降っていませんでしたが、傘は手に持って出ました。

 

そして、気分はウキウキしていました。

やっと上宮に参れるという高揚感がありました。

おかげ横丁を通り抜け、おはらい町の参道に出ると結構、人がいました。

 

宇治橋を渡る時には団体さんが一組いましたが、さすがに外人さんは見当たりませんでした。

そのことにホッとしながら、ゆっくり橋を渡り、早朝参拝のツアーの方々と前後しながら、

参道を進み、古札を納めさせていただき、手水舎を使い、五十鈴川に手を浸し、数滴、頭に垂らしました。

 

独り言を言いながら、ゆっくり歩きました。

ふと、雨は降っていないから傘は仕舞おうと気づきました。

手に持つものが杖だけになりちょっと楽になりました。

 

私はいつも瀧祭宮、風日祈宮を先に参ります。

授与所に寄り、お守りを買いました。

正宮まで一歩一歩確かめるようにゆっくり周囲の空気を感じるように歩きました。

 

ある場所あたりで空気感が変わります。

そこは遷宮の後、少し手前にズレました。

早朝参拝のツアーの人たちが前後においででした。

 

正宮の下の階段の処で朝日が森の木々の間から上って見えました。

光の筋が何本も差し込んでとても神秘的で綺麗でした。

思わずしばし眺めていました。

 

そして、垣内参拝をさせていただきました。

階段を降りて歩いている時、ふと、意識にアイデアがやってきました。

垣内参拝をする時の服は正装です。

 

以前はそれほど厳しくはなかったのですが、22年11月に来た時、その恰好では駄目ですと断られたのです。

2、3年ぶりでしたが、服装の基準が女性でもスーツでないと駄目になったのだと驚いたのです。

その一件があったので、今回は黒の正装を着ました。

 

しかしですね、これが葬式の時にも着ている物だったのです。

コロナ前の服はサイズが合わなり、旅行だし、体に優しいデザインを選択したら、葬儀の時に着ていた服になったのです。

兎に角、断られたらアウトです。

この服なら絶対に大丈夫だという線を選んだのす。

 

しかし、神様は血と死の穢れを嫌がりますよね。

喪服として使っていた服を着てきたのですから、そりゃ、大雨で浄化しますわな。

あ~そういうことか・・・と瞬間的に理解が訪れました。

 

そして、22年に垣内参拝を許されなかったのは、私がまだ喪の期間だったからです。

先にも書きましたが、天照様は私には厳しいです。

当たり前ですが、神様に嘘や誤魔化しは通用しません。

門前払いされなかっただけで有難いです。

 

その後、ゆっくりと御稲御倉、外幣殿、荒魂宮を巡りました。

大抵の方はスルーするのですが、私は四至神(みやのめぐりのかみ)にもご挨拶します。

そして、いよいよ、本命のご祈祷を申し込みました。

その日の一番目のご祈祷です。

 

私は神恩感謝で5000円の御饌、同僚は病気平癒で15000円の倭舞がある神楽です。

私は今回はお礼参りです。

お礼参りのことを神道では報賽(ほうさい)と言うそうです。

 

昔の人々は、神社で願い事をして、それが成就した時、感謝の気持ちを持って

「お礼参り」をするのが当たり前だったそうです。

現代ではする人は殆どいないみたいですね。

 

今の西洋化した人間社会であっても、お願いをする時、それで物事がうまくいった時、

お礼の一言くらいあって当たり前じゃないですか。

関係ないね~っていう人、願ったもん勝ちみたいな人は・・・

残念な仕上がりですね。

・・・話を戻します。

 

奥の待合室で待つように案内されました。

中に入ると一組の夫婦らしい方が座っていました。

私は荷物を置いてトイレに行きました。

それでやっと落ち着いて座っていられました。

 

巫女さんの案内で神楽殿に通される時、御夫婦の男性が私にも気を使ってくれ、神楽殿に入るのを待っていてくれました。

こういう親切に会うのは神社などでもちょっと珍しいです。

有難く頭を下げ、黙ってお礼の仕草で受け取りました。

 

参加者は3人だけでした。

神主さんと雅楽をする宮司様が4人、舞う巫女さんが4人、お手伝いをする巫女さんが2人だったかな。

参加者より多かったので、何だか申し訳ないようでした。

先ほどの御夫婦が余程、お金を出しているのかしらと密かに思ってしまいました。

 

しかし、ご祈祷したのは奥さんの方だけでした。

どういうことなのか分かりませんが、神主様が読み上げたのも一名でしたし、

旦那さんは式後のお神酒を飲まなかったので、ご祈祷は奥さんだけだったと思うのです。

彼女の願意は聞き逃したので、どういう事情かは分かりませんでした。

 

でも、最後もお互いに軽く会釈をして、笑顔で気持ちよく別れました。

その後、笑っちゃう程、何度も会ったのです。

最後は神宮会館のロビーでした。

「どうぞ、道中お気をつけて」とお互いに笑いながら挨拶しました。

またも一期一会のいい出会いでした。

 

少し話を戻ります。

ご祈祷後、外に出るとどこかの地方の団体さんがぞろぞろ歩いていました。

列の最後の男性に「何かあるんですか?」と聞くと「普通の団体」とのこと。

 

丁度立っていた処が風日祈宮へ向かう参道の手前でした。

警備の人がササっと入って行きます。

今日が祈年祭だと言っていたなと思い出し、折角だからともう一度入って行きました。

 

私が到着して数分で儀式は終わり、見学者に社殿前が解放されました。

参拝をして、橋まで戻った処で上宮で太陽の写真を一度も撮ったことがないことに気が付きました。

今、撮っておこう、祈年祭だし・・・という根拠のない思い付きでスマホで撮りました。

 

写メを見たのが今で、指が写っちゃいましたね・・・まあ、ご愛敬ということで。

ご祈祷後、参集殿まで行って座って、持ってきていたペットボトルの残りを飲み干しました。

あと少しです。

子安神社、大山祇(おおやまつみ)神社を参拝し終了です。

 

おはらい町の通りで松坂牛の串焼きを900円くらいで食べ、おかげ横丁でぜんざいを食べました。

朝食のつもりです。

会館に近づいた処に、蝋燭屋さんがあります。

足は十分疲れていたのですが、懐かしさが勝って寄り、五十鈴川という蝋燭を買ってしまいました。

姉へのお土産にという口実で・・・。

 

会館で預けた荷物を出してもらい、直会の品をスーツケースに入れようとしたら、蓋が閉まりません。

あれこれ寝かせたり移動したりしましたが、どうにも無理でした。

直会のお札の木箱が大き過ぎるのです。

それだけ紙袋に入れることにしてやっと閉めることができました。

 

やっぱり、長いですね~

上宮編ということで一旦切ります。

ではでは。