一つだけ、
この年齢になっても
思い出す嫌だったこと。
担任でも教科でもない先生。
今は、
わりと近くにあるが、
当時は、公立でも
バスに乗らないと行けない距離だった学校。
そんな長距離通学者には、
年に一度、
通学補助金が配られた。
金額は覚えていないが、
休み時間に、
その担当の先生の所まで
取りに行くことになっていた。
短い休み時間に
急いで職員室へ行くと、
「来た来た!はい」と渡され、
「いい?!ちゃんと家の人に渡すのよ!わかってるわよね!」と、
何だか怒ったような口調で、
職員室中に響くような大声で。
一瞬、何を言われているかわからず(^^;)
でもすぐに、
あぁ、この先生は、
全く生徒をみていないんだ、と
悟った。
どきつい化粧とハイヒールで、
学校内を闊歩していた音楽科の先生。
今なら
あり得ないが、
当時は、何も言われなかったのだろう。
注意をするのはいい。
問題は言い方。
しっかりと相手をみて言ってくれるならいいが、
振り返りもせずに
きちんと相手の顔もみない。
ぬっと、手だけを伸ばして封筒を渡す。
そして、
罵声のような言い方。
思い出すだけで
気分は悪くなる。
幸いなのは、
それ以降は、
そんな先生に遇うことはなかったこと。