こんにちは

鳥取市で薬膳資格講座と漢方相談を行っているイヌイ薬局です。
2024年は7月19日が夏の土用入りです。



土用といえば、土用の鰻(うなぎ)を食べる夏土用が有名ですが
土用は、本来季節の変わり目の時期のことで
立夏、立秋、立冬、立春の前の18日間を「土用(どよう)」と言い、季節に合わせて
立夏の前の十八日を夏土用
立秋の前の十八日を秋土用
立冬の前の十八日を冬土用
立春の前の十八日を春土用
と言い、2024年は

● 冬土用:2024年1月18日~2月3日
● 春土用:2024年4月16日~5月4日
● 夏土用:2024年7月19日~8月6日
● 秋土用:2024年10月20日~11月6日

 

 

2023年は
1月17日~2月3日までが冬土用
4月17日~5月5日までが春土用
7月20日~8月7日までが夏土用
10月21日~11月7日までが秋土用
となっています。


土用の食事・薬膳について


いずれの土用も、季節の変わり目で体調をくずしやすい時期です。中医学では、特にこの時期は、脾胃=消化器系に負担がかかり、体調をくずしやすいとされ、中医学では

脾胃=消化器系の胃腸

を整えると良いとされています。
 

食材では「黄色の食材」「甘い食材」がおすすめなので、
南瓜(カボチャ)、とうもろこし、卵、栗、
などを取り入れましょう。


土用の卵


★特に、卵は栄養のバランスが良いので土用にはおすすめの食材です。
良く聞かれるご質問が
「卵はいくつまで食べて良いの?」 
と聞かれます。
かつては、
「卵は一日一個まで」
などといわれてきました。が、実は卵の油の卵黄油は新鮮であれば

善玉コレステロール=HDL

が主なので、

 

新鮮な卵を意識しながら

 

適切に摂取していただきたい食材です。
 

特に、大寒に当たる冬土用の間に産み落とされる卵は
寒卵、大寒卵
といって栄養が凝縮されているのと、寒い時期の産卵すが減る為に希少性があるので
 

こどもが食べれば無病息災
大人が食べれば金運アップ
 

などの言い伝えがあり縁起物の食材となっています。


 

卵のすすめ

 

★元ミスユニバース日本栄養コーチ・エリカ・アンギャルさんのFBから
朝食に卵二個のすすめ
知花くららさんや森理世さんをミスユニバースに導いた、元ミス・ユニバースジャパンの栄養コーチ「エリカ・アンギャル」さんの調査では、
「朝食にベーグルをひとつ食べるダイエット・チーム」と
「卵を2つ食べるダイエット・チーム」
を比較したところで8週間後、卵を食べたグループはベーグルを食べたグループに比べ、体重が65%多く減っていただけでなく、ウエストラインの減り具合はおよそ2倍という結果だったそうです。


土用におすすめ

 

卵の他にも
とうもろこし、かぼちゃ、なつめ、栗、山芋、芋類、豆類、穀類
など黄色くて甘い食材は、薬膳的に

 

脾胃=消化器系を補う

 

と考えられているので、おすすめです。

 

日本では、夏土用のウナギが有名ですし、
 

秋土用の時期はハロウィンでカボチャを食べる習慣があります。
 

土用の時期は、脾胃=消化器系を中心に注意をしておくと、季節にあった臓腑をまもることができると言われています。

 

 


土用にしてはいけないこと

 

そして、土用期間中は土を動かしてはいけないと言われ
土いじり ・草刈り ・草むしり ・地鎮祭
建築の基礎工事 ・造園 ・穴掘り ・井戸掘り
などは避けた方が良いといわれてきました。


ただ、間日(まび)といって、土いじりなどをしても良い時期があります。土を司る神様が土を離れて天上に行かれる日といわれ、2024年であれば、土用期間中の

 

● 冬土用の間日:1月18日・27日・28日・30日
● 春土用の間日:4月23日・24日・27日

● 夏土用の間日:7月19日・26日・27日・31日
● 秋土用の間日:10月22日・24日・26日、11月3日・5日

 

 

2023年の間日

1月20日21日23日2月1日2日
4月17日18日21日29日30日5月3日
7月20日21日25日8月1日2日6日
10月28日30日11月1日
 

などが間日に当たります。


薬膳的土用のまとめ:土用には次の季節の準備を

 

いずれにしても、
土用
は、季節の変わり目なので、薬膳的に考えると脾胃=胃腸を中心に
 

温かく消化の良い食材
腹八分目を守って
次の季節に向けて、体調を整えておきましょう。


薬膳の季節の養生原則は

 

夏から秋には、余分な熱をさましながら秋の乾燥に備えて潤い
秋から冬にかけては、乾燥を防ぎながら冬の寒さに備えて温めて
冬から春は、寒さをしのぎながら春のイライラなど精神不安に備え
春から夏は、精神を安定させながら、夏の暑さにそなえましょう。
 

そして、土いじりと無理を避けて体調を整えていただくことおすすめです。

 

 

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