悩ましい主婦湿疹の治療と予防と養生
こんばんは、鳥取で漢方相談をおこなっているイヌイ薬局の「乾です。
この季節悩ましいのが、主婦湿疹。水が冷たくなるため、台所仕事は
お湯でほとんど行われるので、手の皮脂膜が薄くなり、外的刺激に弱くなり
指の乾燥やひび割れにより、手全体が赤く腫れたり、水疱、丘疹などが発症し手荒れがひどい状態を主婦湿疹といいます。
炎症が慢性化すると、皮脂量の減少により、皮膚が硬くなり指紋がなくなったり、亀裂を生じて痒み痛みを伴います。また重症化すると爪が変形することもあります。
基本的に主婦湿疹は、外部の刺激による傷みより皮膚の再生が遅れることによる疾患で、中医学の考え方では、皮膚の栄養元となる良質な血液を補充、流入させることで、皮膚の再生力を増強します。これを「補血養血」と言います。逆に、血を消耗してしまう(血虚)の原因としては、血液を作る力の弱さによる血液不足や、 末梢に十分な血液を送ることができないなどです。
中医学での対応としては、瀉火利湿顆粒などのお薬で湿疹や皮膚の炎症などを抑えます。血を休息に補うために、婦宝当帰膠や心脾顆粒などを使います。
生活での養生としては、
・水仕事は洗剤などは直接触らず必ず手袋を。
・冷水や温水は避けて、ぬるま湯を。
・水仕事の後は、必ず保湿クリームなどを用いて水分を補い保湿。
・レバーやマグロ、カツオ、クッコなど血を増やすものを。
・油分や甘味の多い食事を控え
・睡眠時間はしっかり
主婦湿疹などの皮膚病は、生活養生、スキンケア、適切な漢方のお薬で速やかに丈夫な皮膚を再生させることで改善が見られます。
漢方のお薬についてはどうぞご相談ください。