連休が終わって夜長も本格的な秋の風情の今日この頃。

前回おすすめの、三島由紀夫「金閣寺」と同様に

「理論的に割り切れることばかりに価値を見出していたころ」

相前後して鑑賞した印象的な作品。

三島文学の文章の美しさ同様、映像の美しさだけでも価値のある

作品。

デビッド・リーン監督の作品はどれも映像がきれいなのですが

この作品は、はじめからこころを洗われるシーンの連続。

現在のアラブ諸国の独立戦争を描いた作品で、主人公は

イギリスの将校なのですが、戦争中にもかかわらず

貫かれる主人公の「ヒューマニズム」が壮大な砂漠という

自然のなかで描かれてゆきます。

この「アラビアノロレンス」も「金閣寺」も

「人間にとって大切な真実」を「美しい表現」にのせて

語るとひとつの芸術になるのかと思える2つの作品です。

4時間近い超大作なので、連休などゆっくり時間をとって

ごらんください。


鳥取の国際中医師コナンのブログ-アラビアのロレンス
主人公のイギリス人将校のヒューマニズム
と美しい映像が印象的です。