今年の夏は、予想どうり(?)猛暑でしたが、あと10日


もすれば8月23日「処暑」を迎えます。


あんなに暑くて熱中症が心配だった夏でも、87日の「立秋」を境にぐっと気温が下がりました。


秋に向かって、身体の準備をしましょう。


秋は乾燥の季節なので、喘息をはじめとする


「咳」や「便秘」のお客様が増える時期になりま


す。


特に夏が暑かった年は、夏の発汗によって、肺が


乾燥がちなので、「咳止め」のお薬が爆発的に売


れた年もありました。


中医学では、「肺」と「腸」は「おもて」と「う


ら」の関係にあります。


ですから、しつこい「咳」などは「肺」を潤すこ


とで根本的に癒すことができます。


そして、「肺は皮毛をつかさどる」といって皮膚


は肺がコントロールしていると考えます。


ですから、漢方の皮膚科でいわれる


「腸をきれいにするとお肌がきれいになる。」


ということになります。


腸をきれいにするには便秘は大敵です。


食物繊維や乳酸菌などの善玉菌、そしてこれから


秋に向かっては、腸や肺を潤す食材がおすすめで


す。



その意味では、海藻の「昆布」が「腸」にとって


は超オススメの食材です。


「昆布」は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2


類の食物繊維を含んでいます。


水溶性の食物繊維は、水に溶けて腸管からの


「糖」や「脂肪」をはじめとする食物の吸収を穏

やかにして急激な血糖の上昇を抑えたり腸内の善

玉菌の活動を活発にします。

また、水に溶けない不溶性の食物繊維は
大腸での

食べたものの滞留時間を短くして便の排泄を促進

したり




直接コレステロールなどの有害物質を取り込んで

排泄します。


水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維が揃うと

1、便のもととなって排泄促進して便秘を予防改

善し

2、有害物や不要な「糖」「脂肪」を排泄して

3、腸の善玉菌を増やしてくれます。


食物繊維を2種類とも摂取しておくと、協力して

腸をきれいに維持してくれるので両方摂取をおす

すめします。

といっても、食事のときに水溶性と不溶と・・・


なんていちいち考えているわけに行きません。


水溶性と不溶性と二つの食物繊維を都合よく含んでいるのが

海藻類の「昆布」です。厚生労働省の推奨する食

物繊維の摂取量は

 1日平均約20g

ですが、現在平均の摂取量は約15g前後といわ

バナナならあと2-3本、ほうれん草なら

300g-400gなのでかなりの量になります

が昆布の食物繊維は40-60%といわれている

のであと昆布10gをこころがけましょう。

塩昆布でも昆布茶でも、出汁昆布も刻んで料理に


いれて食べてしまいましょう。



中国の古いことわざにも「欲得長生、腸中常清」


(長生きしたかったらいつでも腸をきれいにして


おくこと)といわれています。