バレーボール部応援記【中編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

ここで突拍子もない蛮勇を奮う事がままある訳でありまして、
「ここは我が校の敷地内にある施設である。言わば我が校の縄張りであって、そこで応援をするのであれば、当方に挨拶の一言があって然るべきではないか」
と友好を求めるにはやや相応しくないご挨拶をさせて頂いたのであります。
すると相手はやや面喰いながらも
「我が団には会場がどこであれそんな文化はない」
とあっさり拒否。当方も負けじと反論致します。
「同じ稼業内の話である以上、仁義が立たないのではないか」
あわや一触即発の睨み合いとなったのであります。
相手は校風をそのまま体現したかの様な「ああ言えばこう言う」の団風を誇る京都の某有名大学であります。話は平行線のまま、先方の試合開始時間の関係もあり後日、改めて話し合うことになったのでありました。
最終的には「こんな事でいがみ合うのは良くない」との大人の判断で、形式上、仲裁人を立て双方の団長同士の食事会でめでたく手打ちとなりました。酒は実に偉大であります。敢えて名は伏せますが、以上がR命館大学事件であります。
 
勿論、良い面もありまして、翌週、もともとは応援に来る予定がなかったにも関わらず再び、R大は我が校体育館にバレーの応援にやって参りまして、チアリーダーを伴い日本酒持参で慇懃なご挨拶を頂戴し、当方もそれに対して答礼し、と良い関係が構築されたのであります。
当時、R大学応援団の渉外担当の3回生が連絡将校として京都と神戸を慌ただしく動いておりましたが、しばらくすると特段、用がない日でも何故か夕方になると「近くに用事がございまして」とか言いながら團室に来たり、はたまた我が校の最寄り駅である摂津本山駅近くの応援団ご用達のお店で一人で飲んでは、後から来店した我々を見つけるや「先輩、これは奇遇ですね」などと言う始末。そもそも京都に在住し京都を地盤に活動する応援団員がそうそう神戸に用がある訳はありません。
 
尋問したところ、関西でも屈指の名門校であるR大学の応援団の日常は忙しく、応援活動、学内活動、団内活動に東奔西走する日々であったそうであります。それに比べると圧倒的に暇な我が団でありますが、連絡将校として我が団の実態を見てきた彼曰く、17時以降の忙しさはR大を凌いでいると驚いたそうであります。
17時 摂津本山付近の店で乾杯
20時 三宮に河岸を変え、綺麗なお姉さま方に囲まれ杯盤狼藉
22時 元町へ歌声高らかに進軍し、軍歌酒場で放歌高吟
最終電車で新開地に向かい、柳筋の12時開店の怪しいスナックで今日一日の反省会。
とまあまあの忙しさ。かくして日焼けせず酒焼けしている「夜の応援団」という有難くない異名を頂戴する事になった次第であります。【以下次稿】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会