学ラン制作奮闘記【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

我が團では上着の前のボタンは6個となっておりまして、通常の5つボタンとは一線を画す規格になっていた訳でありますが、喜田洋服店では過去、何着もこの6つボタンを手掛けてきたにも関わらず、事故後、ある團員が誂えると、ボタンの間隔を間違えて何と7つボタンで仕上がってしまったのであります。
「お前、團を抜けて予科練に志願する気か」
などと叱責される事はございませんでしたが、当の本人にとっては一世一代の作品が失敗作だった訳ですので、心中、察するに余りある次第でございました。
 
また別の團員が誂えると、今度はちゃんと6つボタンになっていたので、安心したのも束の間、ボタンを開けて内装を披露していると、何か違和感を感じます。よくよく見ますと所属、氏名を学ランの内側に刺繍するのですが、「親衛隊」の「親」が「新」となっていたのであります。

はたまた別の團員の場合は、誤字ではなく新字を作成されてしまいまして、甲南大學の「學」の文字上の部分が「興」の上の部分と間違っていたり、また別の團員は「南」の中¥の様な字が先割れし「関」の中の字になっていたりしていました。他には我が校ではオレンジ色の糸で名前を刺繍していたのですが、他校と間違ったのか、違う色の糸で刺繍された團員もおりました。
 
刺繍などは糸を解ければやり直しが利きますが、ボタンの数が違うのは、補正しても目立つ跡が残ってしまいます。せっかく一世一代の服を誂えるのですから、満足いくものを作りたいものであります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会