本山村怪々奇團【50】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第50話 起て!甲南の怪男児【後編】

判明した驚愕の真相は以下の通りであります。
團長氏は昨秋頃、ひょんな事から三宮のちょっとお高い飲み屋に行く事になったのですが、そこのホステスのアケミ嬢(仮名)に熱を上げ、ちょっとまとまったお金が手に入るや、その店へ通う生活を続けておりました。

とは申せ相手は海千山千の夜の蝶でありまして、前團長の思惑通りに事は運びません。さりながらそこは團生活で鍛えた打たれ強さとしぶとさを誇る我が團の者として押しに押し、とどめに「卒業祝いや」と遂にがぶり寄ったのでありました。
そして卒業式前夜に勤務を終えたアケミ嬢のマンションに上がり込んで、新人ボクサーのプロデビュー戦より長いラウンドを戦い抜き、疲労困憊の上、昼過ぎまで寝ていたとの開いた口が塞がらない真相が判明したのであります。

当時、アケミ嬢は夜の三宮では五指に入ると言われた美人でありましたので、日によっては煙草銭にもピーピー言っていた前團長氏が陥落せしめたとは俄かには信じられない話であります。
真相を解明すべく、團の酒席がお開きとなり3次会は、前幹部のみでアケミ嬢の勤務する店に行こうという事になりまして、御一行様は高級感漂うお店に着座致します。

程なくすると人気者のアケミ嬢が御一行のテーブルにいらっしゃいます。するとひと回り小さくなった様な感じがする上に、目の下にはメイクでも誤魔化しきれない巨大なクマが出来ているではありませんか。ここに来てどうやら事実であった事を一同は悟った次第であります。

思い起こせば前團長氏、自身の入学式では時間を間違え、結果的に應援團に勧誘される為だけに行った様なものになり、成人式の折は突発的な團行事の為、一日を團室で過ごす羽目になったりと
式には縁がなかった訳でありますが、結局、卒業式も縁がない結果になりましたが、自身の思う通りに過ごせた訳でありますので、良しとしようではありませんか。

甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会