前回までの「スキー合宿異聞」の後日談であります。
スキー合宿は2月上旬から中旬にかけて行われておりましたが、合宿と言いつつ初日に大怪我を負い、長野滞在数時間で病院→神戸へ送還された團員氏のその後を綴りたいと思います。

神戸の病院に入院となった團員氏、ベットの中でふと翌週には應援團の恐怖の春合宿がある事を思い出しました。杖や車椅子を使えば移動は出来ますので、早速、電話で先輩に事故と入院の報告を行います。無論、我が團も入院患者に合宿に参加せよ、と言う程の鬼畜ではございません。合宿は休んで医師の指示に従い療養の上、早く復帰せよとの指示が出ます。
すると入院團員氏は電話を切るや同期の團員に次から次に電話をかけ、合宿に参加できなくなった旨を連絡したのであります。本人は、過酷な運命が待ち受けている同期達に申し訳なさそうに電話したつもりであったらしいのですが、その報せを受けた同期達の間では「あいつ、何か笑いを噛み殺した様な声やなかったか」という疑惑が浮上したのであります。
程なくその同期達に今度は先輩から、同期1名が事故のため入院し、合宿に参加出来なくなったこと、合宿は1名欠けて行われるので、各々の負担は大きくなるが、気合を入れて頑張る様に、との連絡が入りました。
時期的には大学は春休み期間中でありますので、日常の團務はない事もあって、後輩達の近況を電話ついでに聞いておりますと、どうも入院した事を喜んでいるとも取れる様な入院團員の言動が耳に入って参ります。一通り後輩達への電話を終えた先輩は、これは捨てておけじ、と腰を上げる決意を固めるのでありました。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会