團員の品格【8】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

事の発端となった問題の幹部氏はバイタリティに溢れておりました。それ故に今回の事象を招いたとも言える訳でありますが、彼は他校との付き合いも華やかで、學習院大學應援團の同期とも懇意でありまして、個人的にも神戸・東京間を行き来しておりました。


全国区で見ればマイナーな我が團をメジャーたらしめるべくあちこちに顔やを出しては名を売ろうと腐心しておった訳でありますが、その中、彼がとりわけ懇意にしている学習院大学應援團の同期が、東京六大学の一角を担う某有名校應援團の同期と親しくしていると聞き及んだのであります。學習院サイドも彼のそんな気性をよく知っておりましたので、上京した折に紹介してやろうという話がとんとん拍子で決まった訳でございます。

それがあった故に彼らは學習院大学とのセレモニーより1日、早く上京し、この会談を実現しようとと思い立った次第であります。


以前も書きましたが、他校とのファーストコンタクトというものは必要以上に気負う傾向にありまして、双方ハッタリの応酬という展開も珍しくございません。その点、本稿の主人公である團員2名は気負う事に関しても天下一品でありまして、ハッタリのアイテムの一つが高級ホテルと言う訳であったのでございます。


彼らは前日までに金策に走り回り分不相応の大金を懐にし、学ランもクリーニング、普段は買わない価格帯の靴を購入し、念入りに後輩に磨かせたりしまして、上京に備えます。かくして彼らの珍道中が始まったのであります。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会