團員の品格【1】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

應援團員は礼儀正しく動作はキビキビとし、受け答えもしっかりしておりまして、一般的には好感を持たれる事が多い傾向にあります。見た目はいかめしいとも、そのギャップ故に愛されていた側面もあったとも言えましょう。


さりながら元気が良いのとガサツなのとは似て非なるものであるという認識が乏しい團員が時としている事も紛れもない事実であります。ただガラが悪いだけでは應援團員とは言えません。言葉遣い、何気ない立ち居振る舞いからでさえ、仄かに品格が漂っているのが理想であると言えます。


ある時、他團の幹部と双方、1名の付き人團員を従えて喫茶店でモーニングを食べておりますと、空手の有段者というその他校幹部はグローブの様なゴツい手で、トーストを3つに千切り、さらにそれを3つに千切り、バターをつけて、その1/9になった一片を口に放り込みます。しばらくして食べる様に促されたお付きの下級生團員も同じ様に食べております。


らしくもない…と思いつつも、会話を途切れさせる事なく流暢にその動作を行いながら、しっかりと視線はこちらに向けられておりましたので、次第に見事なものだと思ったものであります。
とは言え万事、豪放を以て良しとする風がある應援團業界において、ちまちまとしたその食べ方を決して真似しようとは思えませんでした。ところが後で調べて見たところそれが正しいトーストを食する作法 であると知り仰天致したのであります。【以下次稿】


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