團旗について話が出たので、敢えて申しますと、「應援團の團旗は重い」という都市伝説的なものがあった様に思いますが、物理的な事のみを正直に申しますと、同じ鉄製でも中團旗は大團旗より小さい分、成人男子の平均的な体力があれば、持つ事は出来ると思います。実際には物理的な重さ+母校の名誉を背負った重さ=常人では持てない重さ、という事になるのだと個人的には思っております。
しかしながら単純な物理的な重さの話でありますが、我が團の大團旗は掛け値なしに重いと今でも思っております。強風を受けても撓りもしない強固な6mの鉄製のポールはその単体だけでも結構な重量でありまして、旗をつけ風を孕むと、どの位の重さになるのでありましょうや。実際、親衛隊に配属され研鑽を積んだ者でも野球1試合、掲揚し続ける事が出来る者はそう多くなかった様に思います。
その大團旗を何と片手で上げ下げする、という人並み外れた金剛無双の怪力の持ち主が最後の親衛隊隊長 36代目 中山公嗣親衛隊隊長(平成3年卒)であります。我が團の48年の歴史の中でそういう芸当ができた者は複数いるとは聞いておりますが、ほんの一握りでありましょう。
蛇足ではありますが、我が團ではたとえ小指一本で大團旗を持ち得たとしても、母校の象徴として團旗を掲揚している以上、両手を添えて持たねばならないと教わります。
最後の親衛隊隊長である中山隊長は我が甲南大學應援團親衛隊の最後の隊長として今も尚、色褪せない足跡を残していると言えましょう。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会團史編纂委員会