嗚呼!神農稼業【7】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

どの世界にも「怖い人」という存在があるものでありますが、この業界も御多分に洩れず怖い人はおられます。パッと見は皆さん、怖そうなのではありますが、誰が怖いのかはそのお店によりけりでありましょう。


何かにつけ怒鳴り散らす事が貫禄だと思ってらっしゃる方はどの世界にでもいる様でありますが、これは日常の團生活である程度は経験が生き左程、苦には感じません。
他にも実に細かいところまでよく見て随時、注意をするタイプもおられますが、これは苦手なタイプであります。細かいなあ、とは思いますが、指摘はごもっともでありますので、どうしようもありません。慣れぬ仕事にミスも増える訳ですので、このタイプと同じ職場ですと、神経が磨耗致します。

私共がお世話になっておりましたお店全体を見渡すと、ダントツで社長の奥様、業界用語で言うところの姐さんが怖うございました。

とにかくよく叱られます。ある程度、慣れて自分でも可もなく不可もなく仕事が出来ている、と思える様になっても1時間に数度は雷が落ちます。この時は社員であろうがバイトであろうが、公平に叱られますので、仕方ありませんが、中には防ぎようにない事態もございます。

お好み焼きとかたこ焼きは1人前の量が1枚とか何個とか定まっておりますが、焼きそば等は1人前の量は盛り付ける人間の匙加減でありますので、何かと目を付けられます。

無論、商売開始前に盛り付け方については手ほどきを受ける訳でありますが、別に秤に乗せて重量を量る訳でも、1人前に含まれる肉やキャベツの枚数を数えている訳でもありませんので、「大体、これくらい」と姐さんが仰る分量がその日のグローバルスタンダードに相成る訳であります。

そば玉が入っている段ボール1ケースで大よそ何皿分という目安はありますが、これがいざ自分でやってみると思いのほか難しいのでありまして、特に盛り付けすぎて目安とされる皿数に満たなくなる事態だけは避けねばなりません。


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八代目甲雄会広報委員会