パーティー券を媒介したこういった催しは当初の娯楽から次第に利権に変貌を遂げ、昭和40年代初頭には大学サイドより禁止令が発布されるに至ります。
オーソドックスなシノギとしては、イベント参加によるギャラの受領という極めて正当なものでありました。市町村等が主催する地域のイベントに景気づけという訳でもないのでしょうが、エールを披露して欲しいという要望が意外とあります。一つの市で実績が出来ると他市への展開は比較的、容易であります。
後は神社関係も営業をかけますとお祭での奉納演武は結構な確率で了承頂けます。もっとも神社の場合は神様への奉納でありますので、無報酬でありまして、お神酒を頂いて帰るばかりでありますが、お祭に参加されている地域の有力者とのパイプが出来て次に繋がるお話のきっかけになる事が多く、一種、デモンストレーションといった側面がございました。
後は都市対抗野球の応援というものもありました。私共の地元には三菱や川重、神鋼といった大企業チームが数多ございますが、何も社会人野球は大企業の為にだけある訳ではございません。地場の企業も参加致します。
さりながら同じグラウンドに立ちましても、こと応援に関しては動員できる人数を含め企業体力の差が如実に表れます。しかも応援のリーダー役を務めたり太鼓を叩いたりとなれば、相応の練習が必要でありましょう。そういう時は我々の様な團に依頼を頂戴致したりする訳であります。大企業相手ですと相手の応援に押され気味になりますので、仕事を忘れ懸命に劣勢の巻き返しに躍起になったりするものであります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会