続・出迎え | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

先日の「出迎え」を執筆しておりまして、ふと思い出したエピソードがございますので、ご紹介致したいと思います。


OB総会ではありませんが、ある時、OBの有志が私的な食事会を企画しそこへ現役を招こうという、喜ぶべきか悲しむべきか議論が分かれる状況に陥ったのであります。会場は三宮から西へ一駅離れた花隈という街であります。近くには兵庫県庁がある、閑静な街でございます。


三宮と比べると人通りもそう多くなく、会場のお店は非常に見通しの良い道沿いでございましたので、スーツ姿でこちらに向かって来る男性は結構な確率で我が團OBである可能性が高い、という抜群の立地であります。


順調に欠礼もなくOB諸先輩の出迎えも終盤に差し掛かろうとした時、店の方に向かって歩いて来る大貫禄。團員一同、緊張し、声を揃え「押忍!」の大合唱。すると大貫禄氏、こちらに近付いて来るや、整列する團員に向かって「ご苦労さん!」との労いのお言葉。しかし次に「今日はコンパか?」との妙な質問をされます。

「しかし他校のOBであるワシにもキチンと挨拶をしてくれるとはさすが甲南の應援團や。ウチの若い衆にも見習わせなあかんなあ」と超ご機嫌なのであります。


聞けば血の気が多い言われた関西應援團業界でも5指に入る武闘派 OS大應援團の名物OBの方だったのであります。散々、お褒めの言葉を頂戴し、去って行かれました。


しかし余程、感じ入られたのか大貫禄氏は次の日、一升瓶を下げて團室を訪問され、練習を見学され、幹部から1回生に至るまで昼食にお誘い頂きました。他校OBが見学される練習というのも珍しい事態でありますが、かなり過酷にならざるを得ません。思い出せば結構、高級なランチだったように思いますが、殆ど丸呑みしていた為、味はおろか食感すら分からず終いという悲しい結末だったのであります。


挨拶は極めて大切でありますので、この様な結果を招来すると分かっていたとしても、元気な挨拶を心がけたいものであります。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会