前回、ご紹介した様なお店のメニュー構成の穴を探して安く胃袋を満たす方法は得てして長くは続きません。何故ならお店にその穴を認知させる様なものですから、すぐさま手を打たれる為であります。
そこで腹ペコ團員が飛びつくのは、制限時間内に定められた量を食べればタダになるというサービスの利用であります。当時は探せば結構、あるものでございまして、有名どころでは大阪王将が餃子10人前を30分以内に食べれば無料というサービスをやっておられました。
王将は1人前6コでありますので、60コを30分、すなわち1分間に餃子を2つ食べればタダになるのですから、悪い話ではありません。しかしいざやってみると、ちょっと人より大食い、という程度では厳しいボリュームなのであります。5人前ずつ順に提供されるのですが、2皿目の5人前が出てきた時には既に苦しい、という方が多い様であります。
「とは言え60個なら何とかなるのでは??」と諦められず、空きっ腹を抱えて沈思黙考する某團員氏。彼が得た結論は極めて簡単でありまして、チャレンジの妨げは水である事に気付いたのであります。
彼自身、金もないのに腹の虫が騒いでいる時は水をがぶ飲みすればしばらくは収まるという経験があり、餃子は熱うございますので、食べている最中は知らず知らずのうちに水を飲んでいる事に気付いたのであります。制限時間があれば尚更、慌てて食べる事により頻繁に水を口に運んでしまうのが敗因だった訳でございます。
そこで彼は出された餃子に水をかけ、餃子を冷ましてから食べるという、決して美味しい食べ方とは言えませんが、量を食べれる方法で見事、難問をクリアした訳であります。名付けて水餃子作戦で、彼は空腹がピークに達すると足しげく王将に通っておりました。
残念ながら現在ではこのサービス、大阪王将ではやっておられない様であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会