以前 、書くべきネタに窮し、たまたま立ち寄った吉野家でふと現役当時の事を思い出し、それを記事にし、急場を凌いだ事がございます。その際、共感のメッセージを結構、頂戴した事を思い出し、続編的なものを綴ってみたいと思います。
入團当初は練習が終わると食欲などなくなっておりましたが、慣れとは恐ろしいもので、むしろ食欲が旺盛になって参ります。とは言え下級生であればあるほど、時間の自由が利きませんので、アルバイトも満足に出来ず、財布の中は小銭だけ、という事も珍しくありません。
基本的に昼食は先輩のごっつぁんに預かる事が殆どですが、時間の経過と共に腹が減ります。どうにも我慢が出来ない時は、大学内にいれば学食でうどんを掻き込んだりする訳であります。ただ外におりますと、現代の様に安いファーストフードはそれほどありませんので、過日、ご紹介した様な手法で吉野家を利用したりする訳でございます。
團員それぞれに知恵がありましたが、全てを網羅出来ている訳でもないので、印象深い事例をご紹介しましょう。
大学からやや離れた場所にラーメン屋さんがありまして、上級生と帰る際にしばしば御馳走に預かる事がございました。
正真正銘のラーメン屋さんで、具材の違いによるメニューとビールがある程度で、炒飯や餃子などは置いておりませんでした。小腹を満たす感覚ですが、應援團員でなくとも1食としてはやや物足りなさを感じるボリュームであります。
そんな声が複数あったのでしょう。ある時より海苔やふりかけで味付けされたおにぎりが1個50円でサイドメニューとして登場したのであります。察しの良い方はお分かりかと存じますが、これを見た某團員氏、次回、一人で来店すると、おにぎりを4つ=200円也を堂々とオーダー。このお店、ラーメンのトッピング用に無料でキムチがカウンターに置かれておりましたので、そのキムチをおかずにムシャムシャとおにぎりを平らげて帰っておりました。
しばらくするとそのお店のメニューのおにぎりの欄には「ラーメンをご注文のお客様に限る」と但し書きがしてありました。後日、店主曰く「甲南の学生さん言うたら、みんな金を持っとると思ってたわ」と苦笑しておられました。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会