鉄馬【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

今でこそ議員の先生が挙って尖閣に上陸する様なご時世になりましたが、昭和50年代はまさに国境紛争の最前線と云った趣があった尖閣に上陸するというのは多くの人の度肝を抜く壮挙であったと言えましょう。

その後、笠原大兄は様々な活動を推進されますが、その中で地域に伝承される文化を後世に残す活動をやっておられ、関西にもしばしば足を運んでおられました。以前 、ご紹介した「神州男児熱血歌唱祭」もその一環であります。

関西に来られると、笠原大兄の意気に感じる多くの方が集う訳ですが、決まって最後は鍋を囲み、酒を酌み交わし、歌を歌う、至高の時間がございまして、当時、在籍した團員の人生を彩っている事でありましょう。



その中で我が團も笠原大兄のご指導を仰ぐ機会を得ておりました。男のとしての心構え、所作等を学ばせて頂きました。就中、押忍と歌唱のご指導は大変、印象深いものでありました。
大学の体育会や應援團で「押忍」という挨拶を使用するルーツは拓大にあると聞いた事がございます。その拓大で研鑽を積んで来られた笠原大兄の御指導であります故、まさに我が團の誉と言えましょう。

正直、下級生時代でも「押忍」だけであれほど濃密な指導をして頂いた記憶がございません。肚の底から魂魄の気合いを込めて「押忍」。「オス、じゃねえ。押忍!だ!」「押忍!」「違う!押忍!」「押忍!」といった調子で延々、繰り返される訳ですが、特に体を動かす訳ではありませんが、汗だくになります。

笠原大兄は歌もお上手で、母校拓大に伝わる浪歌を披露して下さってました。我々も甲南に伝わる数々の名吟をあんな感じで歌えたら、と切実に思いましたが、その境地に未だに至っておりません。

團員としても個人としても随分と見聞が広まり、その後、大いに役立ったと思います。この場をお借り致し厚く御礼申し上げる次第でございます。

Youtubeに笠原大兄による「狼の歌」がアップされておりましたので(但し音声のみ)、ご紹介申し上げ、本稿を終えたいと思います。




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八代目甲雄会広報委員会