エコノミーなヤツら【3】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

これまでご紹介してきた様なタイプの者は極めて生命力が旺盛でありまして、食のみならずあらゆる事に対して貪欲であります。

應援團下級生という者は時間もお金も自由にならないものであり、何かの拍子で自由な時間が出来たりしますと日頃の疲れを癒すべく泥の様に眠ったりするものでございますが、彼らはそうはいきません。「次の休みの日にまとめて寝ればいいや」ってな感じで、本能の赴くまま行動する訳であります。

彼らも他の下級生同様、体がしんどい事には変わりありませんが、そのしんどさより欲が打ち勝つ逞しさ、図太さを持っているのでございます。


欲の種類は人それぞれでありますが、やはり王道は「飲む・打つ・買う」でありましょう。もっとも「買う」は経済事情からして論外でありますので、飲む派、打つ派に大別出来ます。


ただ打つにせよ相応の元手が必要ですので、余程、腕に自信がなければリスキーでありますので、自然、飲む派が多かった様に思います。

食事でもピーピー言っているくせに、酒まで食らおうとは言語道断ではありますが、若きエネルギーとは恐ろしいものであります。ある一回生團員の一夜を再現しましょう。

突如、團室に来訪されたOBの方が先輩方を食事に連れて行かれまして、奇跡的に明るいうちに自由になった1回生君。高揚する気持ちを抑えきれず同期と連れ立って三宮に繰り出します。

吉野家 で食事を済ませたものの、行くあても軍資金もありませんので、街角で足早に出勤して行く夜の蝶達を眺めながらひとしきり鼻の下を伸ばします。

そして意味もなく街を徘徊。複雑な路地裏も何度もうろつけば、たちまち三宮通になれます。三角市場 で乾き物を1袋購入し、ビールとワンカップ大関を自動販売機で手に入れ、少し中心から外れた駐車場裏なんぞで簡易酒盛りであります。


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八代目甲雄会広報委員会