應援團の場合、どのような業界用語があったのか、思い出してみたりしましたが、その團の中でのみ、或いは特定の連盟組織の中でのみ有効な文言、主に略称が多かった様に思います。業界全体で認識を一にする業界用語はなかった様な気が致します。
とは申せ我が團は連盟組織には全日本学生応援団連盟に10年ほど加盟していた以外は参加した事がなく、また公的な行き来は学習院大學應援團のみでしたので、余り社交的な組織ではありませんでした。それ故の認識不足の可能性も大いにございますので、詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教示頂きたく存じます。
我が團の場合は専ら略称文化でありまして、昼休みの練習を「昼練」、夕方以降の練習を「夕練」、乱舞 乱れ八拍子を「乱八」と言った次第であります。文化的な香りが漂うひねりはないものの、新人にも分かり易いというメリットがございます。
それでも会議などを「寄合」と呼んでみたりするのは、なかなか含蓄深いと今でも感じますし、時期によって使われていた「上る」という表現もユニークだと思います。
「上る」はある業界からそのまま転用したものでありますが、神戸故に使えるという地域的な特徴を生かしたものであります。その業界では神戸に本社がある会社が多く、神戸に行く事を「上る」という表現していた訳であります。故に大学に行く=神戸に行く=上る、という仕儀でございます。
言葉は誰しも日常何気なく使っておりますが、意識せぬところで思わぬ恥をかいていたり、逆に感心されたりしているものであります。様々な情報が氾濫しておりますが、鵜呑みにせず、自分なりに学習し、美しい日本語を使いたいものであります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会