以前、書かせて頂いた通り、甲南大学は他校と違って甲南の歌を知る学生が少数派であります。身内の恥を晒す様で忍びないのでありますが、校歌に当たる「学園歌」すら知らないという者すら珍しくないのであります。
そんな状況もあって應援團員は「我々には甲南の歌を歌い継ぐ責務がある」と必要以上に肩に力が入る傾向があります。ところが前稿に登場しました甲南高校出身の他部の者は、ごく当然の様に甲南の歌の数々を知っておりまして「甲南の歌を敬愛しているのは應援團だけじゃない」という事実を教えて頂いたことがございます。そうなのです、甲南高校出身者は大学より甲南にの門を叩いた者よりも遥かに「甲南歴」が長い訳でありまして、その心意気は時として應援團員を凌駕しても何の不思議もないのであります。
甲南には高校だけではなく、幼稚園、小中学校もございますので、幼稚園から甲南という筋金入りともなりますと、大学を卒業しますと甲南歴18年になる訳でありまして、必ずしも長さが愛情の深さに直結する訳ではありませんが、甲南を愛する素養は十二分であると言えましょう。
歴史を紐解きますと、意外に甲南高校出身の應援團員は少ないのが現状であります。以前、書かせて頂いた昭和40年代後半の我が應援團の中興期 を支えたメンバーは甲南高校出身者が多く、19代目牧村團長もその中の一人であります。代目で言えば17代目~24代目には結構、甲南高校出身者が多うございました。甲南高校は縦横のラインが強固である事が特徴の一つでありますが、入團した者が高校時代の友人や後輩を勧誘したり、甲南ネットワークがこの時期、有効に機能していた様であります。
この特性に今一度、着目し、再建の一つの目玉とすべきではないでしょうか。甲南高校出身の團員は25代目以降、存在致しておりませんが、高校に赴き應援團のクラブ説明会を開催する等、打てる手は考えられると思います。早急に検討の上、具体的な行動プランへと移すべく着手致したいと思います。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会