甲南高校(前編) | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

我が甲南大学には付属高校がございまして、甲南高校と申します。実は大学よりも高校の方が歴史が古く、現在の岡本キャンパスも元々は甲南高校でありましたし、我々が歌う応援歌や遠征応援歌等の歌の数々も旧制高校時代に成立したものであります。大東亜戦争後の学制改革以前に青春時代を過ごされた方にとっては、甲南と言えば高校のイメージが強い様でございます。


甲南高校は創設者である平生先生の少数精鋭主義の考えを踏まえ、全校生を500名程度に抑え、学生一人一人へ徹底した教育を施す方針がございます。高校校歌「沈黙の鐘」に「五百(いほつ)の健児 集ひては」と歌われている通りであります。


さて甲南高校生の進路でありますが、8割以上が甲南大学に進学する様であります。人数にして140名といったところが毎年、甲南大学に入学する訳であります。男子校でありますので、全員、男子であります。甲南大学の入学者数が2000名強でありますので、全校の7%程が甲南高校卒業生で占められる計算になります。統計を見た訳ではありませんが、全学生を出身校別で見た場合、最大派閥になるのではないかと思われます。


体感的なものではありますが、甲南高校卒業生は体育会や文化会のクラブ活動に参加する者が多く、キャンパスの中に点在するグループ内で中心的な役割を担う者が多かった様に感じます。テニスやゴルフ、陸上ホッケーや乗馬などは高校からの経験者が大学でも活躍していた様に思います。中には「あいつは○○社の社長の御曹司らしい」との邪な動機で友達になろうと躍起になる学生もいた様ではありますが…。


甲南大学で應援團を再建するという難事業を考えるにあたって、この強固な縦のラインを、無視する訳には参りません。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会