掟破りの勧誘 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

團室に保管差されている写真を整理しておりますと平成11年当時の入学式に行われた勧誘の模様の写真が1枚ひょっこり出て参りました。時は45代目高松團長の治世でありまして、先代にあたる44代目幹部は5名いたのに対し45代目は2名、その下も低迷しておりまして、再び我が團は危機に陥っていたのであります。


危機感を持っていた当時、奇想天外とは申せませんが、我が團らしい奇策を以て勧誘に挑んだのであります。前日の酒も抜けない、夜の三宮で勤務する知り合いの女性陣を叩き起こし、タクシーで大学まで連行し、勧誘に協力して頂いたのであります。

極めて異様な光景でありますが、成果は上々でありました。考えてもみれば机ひとつ隔てて世の男性陣を惑わプロでありますから、高校を出たばかりの新入生をその気にさせるなんぞは文字通り朝飯前でありまして、我が團の勧誘ブースは俄かに賑わったのであります。

写真は入学式の模様でありますが、この年代の我が團としては遥かに多い1日で10名の入團者を得るという成果を得ました。さすがはプロの腕前と言うべきでありましょう。

ただ勧誘というものは應援團生活を送るきっかけに過ぎません。無論、長い歴史の中でも自ら入團を志願した者は数える程しかおりませんので、勧誘せねば入團者を得る事は難しいという現実の中、勧誘は極めて重要な活動である事は間違いございません。


しかし勧誘以上に大事な事は日々の活動の中で、或いは日常の他愛のない時間を過ごす事を通じて、いかに正確にいかに早く應援團員として日々を送る事の醍醐味を伝え、理解させ、共有し、團に定着させることであります。

その意味では團員を定着させる力量が些か不足していたと言わざるを得ません。この原理原則は今でもそう大きく変わっていないでありましょう。勧誘活動と共にこの大きな課題に対する我々なりの回答を持っておかねばならないでしょう。


甲南大學應援團

八代目甲雄会広報委員会