現役相談役 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

我が應援團には以前、ご紹介させて頂いた通り團室に名札 が設置されております。現存の物が何代目に当たるのか不明でありますが、現在の物は平成10年、44代目の時代に新調された物であります。総檜造りでン十万円という結構、高価なものであります。余り既製品を見かける事はなく、自然、オーダーメイドにならざるを得ず、意外と費用が嵩むのでございます。


さて、この名札、最上段からOB会会長や顧問の先生等のお歴々の役職と名前の札がズラリと並んだ後に、現役の團長以下、團員の役職と名前が並んでいきますが、時として幹部と3回生の間に、無地の札を挟んで「現役相談役」「●●●●」との札がかかっているケースがございます。


春先に入團して来た新人は「はて?●●現役相談役とは誰だろう?」との疑問に苛まれる訳でありますが、團生活が開始され公式行事も経験し、一通り幹部の姿も拝んだ筈でありますが、現役相談役氏は未だ一度も見た事がなく、謎は深まるばかりであります。思い切って上級生に尋ねてみるものの、少々、困惑した様子で「そのうち分かる時もあるやろう」と言葉を濁されたり致します。


現役相談役とは應援團活動に熱心過ぎたり、学問が好きだったり等々の理由で、大学を4年間で卒業できず、應援團引退後も大学に籍を置く者が自動的に就任する役でございます。真の学問好きで大学院に残った者も対象になります。

現役に最も年齢が近いOBでありますので、その経験を活かし現役の相談に乗るという訳であります。ところが2回生以上の團員にとってはついこの間まで、直接、指導を仰いでいた直接の先輩でありますので、諸事やり辛さが伴う訳でありまして、就中、幹部などは天敵とも言える存在になったり致します。


歴代、何名がこの名誉職に就いたのか正確な記録はございませんが、思った以上に多い様に思います。ただ意外ではありますが、留年した者の多くは余り團室に顔を出すケースが出さない様でございました。ただ中には幹部の上に君臨し院政を敷く者もいない訳ではなかった様でありますが。


八代目甲南大學應援團OB会広報委員会