関西大学野球の歴史【3】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

関西地区における大学野球のレベルアップを図る事を目的に結成された関西学生野球連合でありますが、発足しますと伝統校が続々と最上位リーグである関西六大学より降格し、新興校が次々に昇格する事態が発生しました。

 

我が甲南大学が所属する阪神リーグの強豪校でありました大阪商業大学は早々に関西六大学に昇格を果たし、京滋リーグの強豪 京都産業大学も同様に関西六大学の一角を担うに至りました。入替戦の導入はメンバー構成が目まぐるしく変わる状況を招き、戦国時代に突入した感がございました。

 

その一方、戦前から関西六大学を支えてきた関関同立が苦戦する状況が続きました。そういう中で再編の動きが活発化し、 特に昭和56年秋に関西学院大、関西大、同志社大、立命館大が27シーズンぶりに揃った事を契機に関西大学野球連合は昭和57年春のシーズンを前に分裂致します。

その結果、対抗戦スタイルの復活を目指す関西学院大、関西大、同志社大、立命館大、京都大の旧勢力と近畿大が新たに関西学生野球連盟を発足させ、 関西六大学リーグ戦に昇格した経験のある大阪商業大、京都産業大、大阪学院大、神戸学院大、龍谷大、大阪経済大の新興大学が関西六大学野球連盟の名称を継承し、 2大リーグに分裂、残った大学による近畿、阪神、京滋の3リーグと合わせて計5リーグが併存する事となったのであります。

 

関関同立にはそれぞれ関関戦、同立戦といった対抗戦がありますが、これらのカードがリーグ戦でなかなか行えない状況に不満を募らせていったと伝えられております。形としてはこれらの伝統校が連盟を脱退したという形になりますので、関西六大学の名称を使用したいとの要望がございましたが、拒否されて関西学生野球連盟という名称になり今に至っております。

尚、戦前からの旧関西六大学の一角を担っていた神戸大は関西学生野球連盟に招聘されましたが、固辞し、近畿リーグに残る道を選び、代わりに連合時代、華々しい戦績を残しておりました近畿大が加入致しました。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会