現在、甲南大學應援團には8つの役職で幹部が構成される組織体制になっております。無論、48代の歴史の中で新設された役職、廃止された役職が多々ございます。その時々の團員数や組織体制等を鑑み、整理統合した結果、現在の組織体制になっております。
役職が8つあるのに対し、幹部の人数がそれ以下ですと、兼務という事態も発生します。さらに適任者がいなければ空位のまま運営する役職もございます。
そういった状況の中で、最も長く空位が続いているのがリーダー部長でございます。昭和61年12月に三十二代目甲南大學應援團 芹生長門リーダー部長引退後、跡目を継承する者が現れないまま現在に至っております。
故に32代目が幹部の時に1回生だった35代目以より下の代の團員はリーダー部長という存在を見た事がないまま引退して行った訳であります。
リーダー部長が身に付ける一式を収めた写真がございましたので、ご紹介しましょう。
以前、ご紹介した校章、團バッジ、リーダー部長バッジを学ランに着用します。また公式行事の際はリーダー部長腕章と呼ばれる飾緒がついた腕章を着用致します。
ちなみに腕章は3回生以下の團員はスクールカラーである臙脂に白文字で甲南大學應援團と刺繍されたものを着用しますが、幹部はその腕章に金糸で縁取りしてありまして、リーダー部長は更に飾緒が付く、という訳でございます。
我が應援團では昭和40年代半ば頃までは羽織袴は團長のみが着用致しておりましたが、時代が下ると共に副團長以下の羽織袴も整備される様になりました。それでも幹部が10名とか大人数の場合、全員は着用出来ず、序列の高い順番に着用するのですが、リーダー部長は序列に関係なく羽織袴は着用せず、代わりにリーダー部長腕章を着用していたのでございます。
現実問題として演武、乱舞を流麗に演じる事を使命とするリーダー部長にとって羽織袴は、セレモニー以外では無用の長物に過ぎず、乱舞祭等でも、着用出来る羽織袴があっても、敢えて着用しないリーダー部長が多々おりました。
そんなリーダー部長を務められる覇気溢れる現役学生が現れる時を、これらのバッジ、腕章は今でも静かに待っているのでございます。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会