リーダー部列伝【4】後編 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第4回 家元 新家祐司(二十九代目甲南大學應援團リーダー部長)【後編】

新家リーダー部長を殊の外、敬愛していたのが後の三十二代目芹生リーダー部長であります。当時、4回生と1回生という間柄でありまして、通常であれば、それ程、接点がある関係とは言えません。

通常、日々の練習や行儀躾は3回生が主に指導を行うものでありますが、しかしながら29代目当時、我が團では3回生がおりませんでした。自然、3回生の役割を4回生と2回生が分担して行う運用にならざるを得ず、リーダーの指導は直接、新家リーダー部長より受ける事も多々あった訳であります。

その後、芹生リーダー部長は33代目~37代目の團員に対し指導を行う事になるのですが、この間に新家リーダー部長の教えが我が團リーダー部の血肉と化していた様な感がございます。
事実、この期間、團員数は危機的に少ない時代であり、リーダー部も各代1名ずつしかいない状態でありましたが、リーダー部のレベルは極めて高かったのであります。

29代目幹部は5名おりましたが、各人がそれぞれ強烈な個性を持ちつつも相互のバランスが良く、歴代の中でも特筆すべき代であった、とあるOBは仰っておられます。歴史にifは禁物でありますが、29代目が自身が入團した頃の様な大所帯を指揮していたとしたら、その後の我が團の歴史は大きく変わっていた事でありましょう。

さりながらその能力を團の建て直しに注ぎ、その結果の一つとしてリーダーの技術が研ぎ澄まされたのでありますから、大いに意義のある代であったと言えましょう。

【乱れ八拍子】

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家元・新家リーダー部長の秀麗なリーダーは映像では残っておらず、写真でしか往時を偲べません。金の菱形のリーダー部長バッジと飾緒が施されたリーダー部長腕章が最も輝いていた時代かもしれません。

【新家祐司リーダー部長】


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