甲峯 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

当会の会名の候補 を過日、発表させて頂きました。公正を欠く恐れがありますので、敢えて途中経過は申し上げませんが、殆どの候補が概念であったり一般名詞だったりと、万人に理解頂きやすいものだったかと思いますが、「甲峯倶楽部」のみOB乃至は卒業生、在校生でないとイメージがし難いかと思い、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

甲南大学のすぐ後ろには六甲山系、あしたに仰ぐ六甲の峰(峯)、ゆうべに見やる茅渟(ちぬ)の海…と詩にも謳はれる類稀な景観に由来しておりますが、團室の北窓から見える景色をご紹介しましょう。
【團室北側】
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風景だけ見れば郊外にある大学かと思われるかもしれませんが、神戸は鋸状の山並が海岸線まで迫っている地形でありまして、市街地の南北の距離は極めて短いのであります。故に團室から駅まで徒歩10分、JR乃至は阪急に乗って10分、待ち時間を合わせても30分もあれば充分に神戸の中心地・三宮に着きます。

 

さてこの山並は東西に長く伸びておりまして、見渡す限り北側は山であります。故に学内でも場所を変えて北を仰ぎますとまた違う山の風景は味わえるのでございます。

阪神大震災の被害で取り壊された旧2号館の屋上で應援團は練習をする機会が多かったのですが、そこからは写真右手に続く山並を仰ぎ見る事が出来ました。

山に向かって発声練習をする訳ですが、声が出てくる様になりますと、自ら発した声が山に谺するのでありました。また太鼓の爆音も谺して大学全体を包み込むかの如く響いておりました。

ある時など他大学應援團のOBが、甲南大学から徒歩10分程離れた駅で電車を待っておられますと、何処からともなく太鼓の音が聞こえ、ふと気になり音がする方に歩いていくと甲南大学まで辿り着き、余りの音量に驚嘆しておられた事もございました。

この時の鼓手の力量が歴代でも抜きんでていた事が最大の要因でありますが、この六甲の山並の音響装置も一役買っていた事は間違いないでしょう。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会