以前 、ご紹介申し上げた通り来年、甲南大学応援団創団60周年記念式典を企画しておりまして、その一環で記念誌制作を試みております。無論、現役團員がいない以上、現在進行形の話は乏しい訳でございますし、かと言って各方面からのご挨拶文と広告で過半を埋めても、読み物としてどうかという疑問が残ります。故に記念誌の過半を團史で綴ろうという方向で現在、資料集めに取り組んでおります。
團室には過去、創団○十周年と銘打って制作された各大学應援團の記念誌が数多ございます。それらを丹念に読みますと、やはりその應援團の歴史についてかなり掘り下げて記載されております。
こういった周年イベントの意義の一つとして過去を振り返り、成果と反省を総括すると共に、今日までの足跡を刻んでこられた先人に感謝するというものがあります。また過去に言及すれば、普段はOB会活動に関心の薄いOBも興味を持つという効能もあったりする訳であります。
ところが我が團では過去、團史編纂の試みを行った事がございません。辛うじて初代~48代目までの歴代團長の名は分かっておりますが、それ以外の事は過去になればなるほど資料がないという状況でございます。
昭和47年に時の18代目幹部により應援團機関誌「至道」 が創刊され、平成13年まで毎年、発刊されておりましたので、18代目以降については幹部の顔ぶれ、行事等、基本情報は抑える事が出来ますが、それ以前の時代の事が口伝以外、さっぱり分からない状態なのであります。
【至道創刊号(昭和47年)】
口伝というものも酒席で語り継がれる事が多く、時代を経るにつれ脱落する話、また酒席故の誇張もありますので、これらをもって歴史を綴る事は出来ません。先輩方を丹念に訪ねお話を聞く以外、方策がないのが現状であります。
また團史編纂において、文章だけで誌面を埋めるだけの司馬遼太郎氏並の筆力もございませんので、写真を多用しなければなりませんが、事務局が把握する限り当会にイスラム教徒は一人もいない筈ですが、何故か写真の類が少のうございます。【以下次稿】
八代目甲南大學應援團OB会
團史編纂委員会