團員達の年の瀬 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

例年、この時期になりますと大学の後期講義も終了し、團務も終了致しております。後は團室の大掃除さえ行えば、この辺りから年明けまでライスボウルにも箱根駅伝にも出場予定のない我が校では基本的に團活動は休止でございます。

そそくさと里帰りする者も少なくありません。さしもの先輩方も正月は実家に帰られる方が殆どでございますので、ある意味、この時期が最も平和かもしれません。

 

それでも不心得者は多うございまして、夜の三宮は大凡、御用納め位までは多くの店が営業しております故、過ぎゆく年の名残を惜しむ様に、大学は休みにも関わらず学ランに身を包み、三宮へ出撃するのであります。

 

ポピュラーな過ごし方としては、冬休み初日は誰かの下宿で同期生一同、枕を並べて丸一日、寝ます。普段なら絶対、出来ないこの芸当、大学は休み、團務は年明けまでなく、先輩方も帰省中、となれば、何ら恐れる事はありません。

夜中に一駅向こうに下宿している先輩より電話があり「すわ、一大事か」と大慌てで一駅分の距離を走って駆けつけると「腹筋するから足を持ってくれ」というアンビリーバブルな事態も心配しなくとも良い訳であります。

 

とりあえず長時間、睡眠を取りますと何故か腹の虫が大騒ぎしておりますので、順次、学ランに着替え、三宮へ出撃と相成ります。体の良い同期忘年会と言ったところでしょうか。大体は行きつけの某豚ホルモン屋、某焼き鳥屋、某炉端焼き屋といったところが会場に選ばれます。

気を遣う事も気を遣われる事もない自由な空気が何と美味い事か、と生きててよかったと生命の尊さを痛感するのであります。幹部交代 から間もない時期でありますので、新たに1学年昇格したててでありますので、自然、来年1年をどう過ごすか、お互いのビジョン等を語り合い、結構、良い会になる事が多うございます。

 

その後、自然散会になりますが、アルコールも入っております故、そのまま帰る様な者はおりません。皆と別れた後、そそくさと行きつけのお店へ向かうのであります。

スナック等のお店は1年を通して一人で行く事もありますが、後輩や他大学の同期等を連れて行く機会が結構ありまして、結構と申しますか、かなりお世話になって居りますので、年の瀬のご挨拶でございます。

鶴に負けてなるものか、とせめての恩返しに團室当番で鍛えし掃除テクニックを駆使し、お店の大掃除を手伝うのが一般的でありました。

 

店を閉め掃除をし、お店の方と店を出るともう深夜2時くらいでありましょうか。さすがに人通りも少なくなっておりまして、恩返しのつもりが逆にご褒美に寿司なんぞをご馳走になるのであります。

寿司屋で寿司をつまみながらビールを飲んでおりますと、次から次へと和服やドレスに身を包んだ何処かのお店のママと思しき方と見覚えのある学ラン姿が入って参ります。何の事はない、同じ様な過程を踏んで来店した同期生達でありまして、同期忘年会Part2兼三宮町内会の開始であります。当時、三宮で朝まで営業している寿司屋はこの1店しかなかった故の珍事でありましょう。

かくして年内三宮最後の夜は更けてゆくのでございます。

 

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会