私共の母校である甲南大学の体育会の所属団体にかつてフェンシング部 がございました。昨日、ご紹介した乱舞の集い に向けて、私共應援團は9月からは毎日、夕方より体育館で練習を行うのが常でありましたが、同じ体育館で練習に励むフェンシング部の皆様の姿をよくお見かけしたものでございます。
そのフェンシング部が数年前に部員がいなくなり活動を停止していた事を寡聞にして存じ上げておりませんでした。男女合わせて数十名の部員で元気に練習に励んでおられる印象しかございませんでしたので、現代の学生の体育会離れの現実を如実に表している事態であると言えましょう。
ところが今年よりOB・OG会が中心となって勧誘活動を再開し、数人の部員を獲得され、本格的な部活動の開始に向け活動中との事でございます。言うまでもなくフェンシングは先のロンドン五輪でも注目された競技で、実際にメダルを獲得する活躍を見せ、競技人口が増えて居る旨、見聞致しますが、一度、活動を停止したクラブが再開出来るかどうかは別問題でございます。
最初の一人目の部員が入部した後も引き続き勧誘活動に力を入れねばならぬでしょうし、練習場をどうするかという問題もあった事でしょう。部員もOB・OGもフェンシングの練習以外にやる事が山積している難事なのであります。それを見事にやってのけたフェンシング部関係者皆様の並々ならぬ努力に深く敬意を表する次第でございます。
クールな学生が多い甲南大学でクラブ活動を盛り上げようという愚行はかのドン・キホーテでもやるまい、などと思ってらっしゃる方も少なからずおられるとは思いますが、このように現実に今、一つの結果を出しておられる団体がいらっしゃる事実を厳粛に受け止める必要があるのでないでしょうか。私共はフェンシング部の事例を大いに励みとし、今後も活動に取り組む所存でございます。
末筆ながら甲南大学フェンシング部の益々のご活躍、ご発展を祈念申し上げます。
八代目甲南大學應援團OB会