本山村怪々奇團【53】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第53話 籠城【前編】

 

連合赤軍による浅間山荘事件 、梅川昭美による三菱銀行北畠支店人質事件 を連想されるかもしれませんが、実に牧歌的なお話でございますので、ご安心下さい。

 

我が應援團には親衛隊隊長といういかにも物騒な名前の役職がございます。リーダー部長と並んで、人気の高い役職であります。

親衛隊隊長は、昭和50年代に一世を風靡し映画化までされた漫画「嗚呼!花の応援団」の主人公 青田赤道が就いていた役職として著名であります。

ちなみに漫画の中の青田赤道は3回生ながら親衛隊隊長を務めておりますが、大学によって親衛隊制度の内容は異なります。我が甲南大學應援團の親衛隊隊長は最高学年が務める役職であります。

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我が應援團も48代の歴史の中で20人の親衛隊隊長が誕生しましたが、顔ぶれを見ますと、個性的な方が多いのが特徴であります。その代の中で最も破壊力のある風貌を持つ者が選出される傾向がございます。

 

今回登場する隊長は、風貌は黒塗りのベンツが10台程連なって走っている様な威圧感、体格も当時、團一の巨体でありまして、身体、態度、話、どれを取ってもデカいという、後輩にとっては悪夢以外の何物でもない隊長でありました。

 

話を分かりやすくする為に雰囲気をお伝えしますと、隊長は彫が深くない安岡力也といった感じでありましょうか。

登場人物は他に2名おりまして、安岡隊長の部下、親衛隊3回生のコンビでございます。1名は中間管理職の悲哀が全身から漂う少し疲れた感じの男で、もう1名は女にだらしないという芸風がそのまま妙な貫禄になっている男でございます。分かりやすく言えば平泉成と火野正平と言ったところでしょうか。【以下次稿】

 

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