第54話 籠城【中編】
誰しも失敗はするものであります。さりながら超がつく程の失敗をした場合、その場が収まったとしても、根が深い問題になる事があります。
通常の失敗であれば、後日、それを肴に笑いのネタにされる、という姿が健全でありましょう。ところが話が大下手を打った、という事であれば、酒席でさえその話に触れる事すらタブーの様な扱いになったり致します。
やらかした本人は時間の経過と共に、誰もがその失敗談に触れないという事実を「もう忘れられている」と都合よく解釈してしまうのですが、そんな訳はなく、先輩、同期、後輩の心の奥底深くしっかりと刻み込まれているのであります。
やらかした本人は時間の経過と共に、誰もがその失敗談に触れないという事実を「もう忘れられている」と都合よく解釈してしまうのですが、そんな訳はなく、先輩、同期、後輩の心の奥底深くしっかりと刻み込まれているのであります。
さて、前稿に記した登場人物相関図をおさらいすると以下の通りとなります。
安岡隊長はこのブログでさえ書くを憚られる大下手を打った経験があります。余りの出来事でありまして、事態そのものも、その後、事が終息するまでの様々な出来事等を思うと、それ以降、その一連の事件について口にする事すら憚られる、という事になって居りました。
しかしそこは天性、楽天家の安岡隊長、そんな事があった事を誰よりも早く忘れ、彼の苛烈なる親衛隊統治は継続して参ります。
【以下次稿】
【以下次稿】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会