唐突ですが、老若男女問わずカラオケに行かれる事がおありかと存じます。好きな方も多いのではないでしょうか?
應援團員は何故か昔から演歌一筋が定番となっておりまして、せいぜい譲ってムード歌謡まで、となっております。先輩のお供で入った場末のスナックで、何か歌えとの指示に、流行りのアイドルの歌なぞを唄う事は、破門覚悟の暴挙に等しい行為とされておりました。
気の利いた團員はさりげなく「会津の小鉄」なんぞをリクエストし、「男小鉄の晴れ姿」の箇所を先輩の名に替えてしっとりと歌い上げ、すっかりご機嫌になった先輩のごっつあんに預かるものでありました。
またバブル絶頂の只中の不夜城・三宮で夜な夜な「夜の銀狐」を熱唱する学ラン姿の男がいると三宮村の住人に噂されておりましたが、何を隠そう我が應援團の團員でありました。
話は脱線しましたが、カラオケのメーカーは幾つかございますが、その中には大体「大人の歌」という感じのジャンルがあるのをご存知でしょうか?一体、何なのか気になって中を見てみると戦時歌謡とか軍歌など、これまた應援團員が十八番とするジャンルが並んでおります。
そのジャンルの中に「校歌、寮歌」というものがあります。旧帝国大学や東京六大学等の校歌や寮歌が結構な数、収録されております。應援團員を経験しますと、他校の応援歌等について造詣が深まるものでありますが、収録曲を拝見しますと知っている曲がずらりと並んでおります。さらによく見ると関西も関関同立や近畿大学の歌が掲載されております。しかし残念ながら我が甲南大学の歌は一曲も掲載されておりませんでした。
※全てのメーカーを確認した訳ではありません。
ではそもそも通信カラオケに掲載されている曲の選定基準は何なのか、という疑問が湧く訳でありますが、ある大手メーカーのサイトによりますと
「通信カラオケ△△△シリーズへの楽曲配信(追加)について当社では、通信カラオケ△△△シリーズをご利用いただく多くのカラオケファンの方々にご納得いただけるカラオケ楽曲ラインアップを目指しております。 このため、音楽ソフト会社やアーティストからの新譜リリース情報や皆様のリクエストを参考としながら、専門スタッフによる編成会議によって配信(追加)曲を決定しており、有償による楽曲配信(追加)は一切行っておりません」
となっております。つまり一定のニーズが認められた曲が掲載されている訳であります。となりますと甲南学園歌が他校の様にカラオケに掲載されないのも道理で、校歌にあたる学園歌を歌える学生よりそうでない学生の方が圧倒的に多い、というのが我が母校の現状だからであります。ニーズがなければ掲載される訳はありません。
【続く】
【甲南学園歌】
甲南大学ご卒業の方、貴方は学園歌を歌えますか?
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会