浮気、不倫問題専門カウンセラー河野匡利です。
不機嫌な夫。
夫の機嫌が悪い態度を見ているとさすがに妻はしんどいです。
ときにはケンカするときもあるでしょう。
でも、私(妻)の態度も悪かったかもしれない。
そう感じて夫に謝る妻たちもいます。
けど、何を今さらとかもう遅いと言い返してきたり、黙ってしまう夫もいる。
そんな矢先、夫の不倫を知ってしまう妻。
夫は不倫したから機嫌が悪くなったと感じてしまう。
しかしよくよく振り返ると、不倫する前から機嫌が悪かった。態度が悪いときがあった。
それに妻も態度が悪かったこともあった。
そんな夫婦だと気づかされます。
自分はどんな夫と一緒になったのか。
自分はどんな人でどんな価値感で、相手はどんな人でどんな価値感か。
もちろん不倫夫に言いたい。あなたはどんな女性と夫婦になったのか。相手の価値観も許容する広い心は必要だと。
相手の価値観を理解して許容する広い心。安定した大人の自分です。
たとえば(ほんとよくある例ですが)ひとつだけあげます。
妻は血の繋がっている自分の親や自分の子供に一生懸命になる。
妻の認識や行動は間違ってはいません。
親思いなことはすばらしいことです。いい関係を築けてきたのでしょう。
しかし問題は、私や他者は妻に共感できても、とうの夫がどう認識しているかは夫次第です。
ブログなので細かく触れませんが、夫自身、壮絶な過去、ネガティブな過去があり、そもそも自己価値観の乏しい、不安定な人ならどうとらえるでしょう。
そういう方、すべてがそうだとは限りませんが、妻の振舞いをときにネガティブにとらえてしまう。
つまり、
俺より子供か。
俺より自分の親か。
あの頃、妻もいっぱいいっぱいでそんな夫を見ていられなかったでしょう。
けど、カウンセリングをしてやはり「私の態度も悪かった」と言われる方は少なくないのも事実です。
でもこのような流れから不倫が始まり妻にばれると、妻はこんな夫を回避する傾向はあります。
夫は不倫に逃げ、妻は夫から逃げる。
そしてもっとよくないことは、お互い避けたままで戦闘開始。
いきなり不倫相手への慰藉料請求もだし、いきなり呼び出し身内で囲んでの話し合い。つるし上げ?
誤解がないよう言っておきますが、不倫という行動自体はどんな理由があってもダメです。
しかし、このような事例でよく感じるのは、夫自身の心にかなりの傷がある。
精神的にもろく不安定。自己肯定感が低い。承認欲求も強い人。
だから妻が冷たく感じてしまう。
だって妻から愛されたいんだから。
だから子供や親よりまずは俺だろうって思ってしまう。
だって妻にもっと俺のことを見て欲しいんだから。
だから「家に帰っても(居ても)俺はATM扱いだ!」なんて暴言が出てくる。
妻がそこに気づいて改善した言動、態度を出しても、すぐには変わりません。
でも、変わった自分を見せ続けることは必要です。
問題がない環境で育ち心が安定している夫なら、妻の価値感を理解できたかもしれません。
人って難しいですよね。
どんなことでネガティブに感じるか、どんなことで不機嫌になるかのものさしは人によって違うことは往々してあり、夫婦問題もそんなことが原因なのはよくあることです。