寂しいなら、素直に寂しがりなよ | 「読む処方箋」で過去のトラウマと傷を癒し、幸せな人生を切り開く

「読む処方箋」で過去のトラウマと傷を癒し、幸せな人生を切り開く

機能不全家庭&毒親育ち。アダルトチルドレンだった過去と(カウンセリングにて克服)

編集会社での記事作成&webライターという仕事を生かして、

生きづらさを抱えた人たちの背中を押したい思いで書き綴っています。

アダルトチルドレンへのメッセンジャー・梅岡サチの部屋へようこそ。



来てくれて、どうもありがとね。

 

アダルトチルドレンって何?と思ったら、まずはここを読んで。

 

最近、時々すごく暖かい日もあるよね。

春なんだなぁって思う。

 

 

春は、出会いや始まりの季節であると同時に

卒業や別れの季節でもあるじゃん?

 

 

僕はどうしても、

春には寂しいイメージを持ってしまうんだよね。

 

 

アダルトチルドレンでもあり、HSPでもあった僕は

 


新しい環境に馴染むのには時間がかかる。




それに僕は、新しく友達を作るのが上手ではないんだよ。

 

 


人との別れがあったり、環境が変わったりするたびに


僕は寂しさをなるべく感じないようにしてたんだけど

 



そんなことするのも、もうやめたよ。

 

 


「寂しいけど、前向きに歩かなきゃ」

「寂しいけど、応援しなきゃ」って、

 

 

無理に寂しさを押し込めなくてもさ

 

 

寂しいなら、気の済むまで寂しがっていいじゃんって。



寂しさを感じたい気持ちを、

 無視する必要ないじゃんってね。

 

 



まぁ、ちょっと僕のそばで


今日は話を聞いてくれよ。

 

 

 

僕は、地元の店やイベント情報を紹介する

フリーペーパーの編集会社で働いてるんだけど

 

 

最近よくあるのがね、

 

 

何十年も、下手すりゃ100年以上も続いてきた店が



その長い歴史に幕を閉じる様子を目の当たりにすることなんだ。

 

 

ここ1年で、本当にたくさんの店舗や施設が閉業した。

僕は確かに廃墟や廃業店舗が好きだけど、

 

 

これまで命のあった店から人の声や気配が無くなるってのが



こんなにも寂しいものなんだってこと、知らなくてさ。

 

 

 

制作の仕事で、長年愛されてきた飲み屋の閉店のチラシを作ることになった時。

 

 

「最終日は、お酒とお菓子を用意してお待ちしております。無料なので気軽にお越しください」

 

っていう文言を入れて、最後の広告を作るわけじゃん?

 

 

 

文字を打ち込みながら、なんだか無性に切なくなっちゃってね。

 

 

 

それでも最後は常連さんに惜しまれながら、



きっと特別な時間をみんなで過ごしてくれたんだって信じてる。

 

 

ってか、そう思わないとやり切れないよ。

 

 

 

それだけじゃない。

 

明治、昭和、平成、令和を生き抜いてきた商店街の呉服屋さんも、



ついに閉店。

 

 

明治時代に創業し、一度は空襲で焼け野原になるも、

従業員一丸となり、なんとか立て直して、



これまで長く生き抜いてきた。

 

 

 

なのに、最後の店主の持病も悪化して、

店の後継者もおらず。



「あと3年は頑張りたかった」という店主の言葉は

 

今も僕の胸を締め付けてんだ。

 

 

 

毎年、商店街では「えびすぎれ」っていう

呉服屋の大売り出しが2月に開催されるんだけど

 

 

今回が最後の「えびすぎれ」だったみたい。

僕はちゃんと、伝えられたかな?

 

 

店のみんなが、ここまで頑張りぬいてきたことを。

 

 

そして今日ね、うちの「パン特集」の常連だった老舗パン屋さんが



3月いっぱいで閉店するって聞いた。

 

 

正直…ショックだったよ。

 

 

感じの良い老夫婦で切り盛りしてるパン屋でね。

取材にも、いつも快く応じてくれて

 



子どもの頃を思い出すような、

懐かしい味のパンがたくさん揃ってんだ。

 

 


パン特集の取材をしてると、入れ代わり立ち代わり

お客さんが出入りして

 



たくさんのパンを買って行く。

 

 

どんだけ愛されてるか、分かるだろ?

 

 



どのパンも、老舗ならではの素朴さや温かさに溢れててさ。



レトロな店構えも、本当に大好きだったよ。

 

 



昔ね…


うちの会社の企画で


道行く人に、パン屋に関するアンケート取ったことがあったらしく

 



なんと100人の地元民が「一番好き」と言ったパン屋でもあるのね。

 

 

それなのに、



「自分も高齢だし、後継者も居ないし。この辺も随分寂れて、人も少なくなったろ?」



と話す店主。

 

 

 

やるせないよね。

 

 

まだまだやれるはずなのに、


後継者が居なくて廃業せざるを得ない店があるなんて。

 

 

 

僕らが継げればいいんだけど、

それはあまりにも、現実味が無さ過ぎる。

 

 

 

残り少ない営業だけど

しっかりとその味をかみしめておかなきゃ。

 

 

大好きなあの店のパンを、たくさん買いに行こう。

 

 

ここまで読んでくれた君に伝えたいこと

 

ごめんね、これが僕の

正直な気持ち。

 

 

寂しくてたまらない。

やるせなくてたまらない。

 

切なさがこみあげてきて、本当に苦しくなるよ。

 



君も君で、


また、違った事情でこんな思いを抱えてるのなら、




無理に押し込んだり前向きな言葉でごまかしたりせず

 

 

「寂しい」や「悲しい」という思いに

正直になってあげて。

 

 

前に進むのは、その後だ。

 

 

今の僕たちにできることってなんだろう?

ふと考えたんだけどね…。

 

 



居なくなった人や無くなった店を、



いつまでも忘れないことなんじゃないかな?

 

 

って、僕は勝手に思ってるんだ。

 

 

物事にはいつか終わりがあるし、

別れはいつかやってくる。

 

 

それでも、


時々思い出して



時々でいいから、在りし日のことを誰かと語り合ってさ。

 

 



「大好きな人が居たんだよ」


「素敵な店があったんだよ」

 

と言葉にすることで、



それらは素敵な姿のまま

 



ずっと心で生き続けてくれるような……

そんな気がするんだよね。

 

 

 

文章で人の心を癒すエッセイストを目指しています。

皆様の応援のおかげで最高8位にランクイン。心から感謝しております。


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