こなみのこみみ -2ページ目

こなみのこみみ

ひとは言葉で生きている。

Can't you hear.....
Noise of Angel,Wisper of Lucifer.

期間が短くて無理かと思ったけど頑張って行ってきました。

 

衣裳、小物、サインなど、コンパクトながらも充実した展示でした。

新ビジュアルのポストカードもあったので、どーもくんぬりえとともにお土産に。

 

等身大パネルとのツーショットは恥ずかしくてできず・・・

 

オープニング作品が齊藤工監督『blank13』で、主演の高橋一生さんとともに舞台挨拶もあるということで、必死の思いでチケットを確保して浅草に出かけました。上映後にはティーチインの時間も設けられ、会場からの質問に丁寧に答えてくださいました。

現場には行けませんでしたが、開会前のレッドカーペットでもファンサービスがあったそうです。

『blank13』は、ある家族の葬儀のお話です。

親子であってもお互いの全てを知っているわけではない。愛しかた、悼みかた、人は何によって肯定されるのか。どうしようもない駄目な奴だと思っていた父親に対する想いが少しずつ変化していく、一生さんの繊細なお芝居が映画の空気を揺らしていました。

ぜひもう一度次は劇場で見たい映画です。

多くの人が見られるように上映館が拡大されるといいのですが。

 

宮部みゆきさんの新刊『この世の春』刊行記念トークイベントを聞いてきました。

お相手が京極夏彦さんとあって、お互いの作品や創作について丁々発止のやり取りがとても面白く、うわぁと思うようなことも多々ありました。

近く出る予定の京極さんの新刊(新選組の話)と合わせ、読むのが楽しみです。

それにしても、鞍馬天狗が仮面ライダーの元祖で新選組はショッカーなんですね・・・

新本格ミステリ30周年記念トークと銘打った、

綾辻行人×京極夏彦×辻村深月トークショーに行ってきました。

 

幕開けは京極kさんによる「十角館の殺人」プロローグ~第一章途中までの朗読。

これが非常にダークで堅牢で、ああ綾辻さんの文体はこういうものだったんだと改めて知らされるようなもので、とても、とても犯人の哀しみが伝わってきました。

例によっておじいさんの声が一番はまっている京極さん。

 

新本格の幕開けとなった綾辻さんの登場と、

新本格の幕を引いた京極さんの登場と(笑)、

綾辻さんと辻村さんのほほえましい交流秘話など、

新本格というジャンルを俯瞰するとても興味深いお話が聞けました。

 

綾辻さんが京極さんの「鵺の碑」を急かしてくださったのが嬉しかったです。

みんな待ってるんですよー。

 

INABA/SALASを大会場で見たい!という夢がかなって、サマソニに行ってきました。

13時からというタイムテーブルにビビってましたが、蒸し暑いけれど雨も降らず、日差しも強くないという最高のコンディションでした。

 

腹ごしらえはエビマヨ横手焼きそば。美味!

 

やっぱりイナサラ最高でした・・・

またいつかやってほしいな( *´艸`)

twitterでお知り合いになったカルテットファン6名でBlu-ray鑑賞会を挙行しました!

ほぼ全員が初対面にもかかわらず5時間かけて4話を見る間中、泣いたり笑ったり萌え転がったり盛り上がりっぱなし。

 

女子会らしくハニトーも登場♡

二次会も含め、本当に楽しい集まりでした。

みんなありがとう!

 

先日早稲田で「カルテット」にサインしてもらえばよかったと悔やんでいたら、なんとサイン会がありました!「往復書簡 初恋と不倫」はまだ買っていなかったのでとてもラッキー!

サインのほかに、坂元さんと一対一で(少しだけ)お話しできると会場で知らされて緊張・・・

そして登場したスーツ姿の坂元さんを目の前にしてますます緊張(;''∀'')

整理番号一桁台だったのであっというまに順番が来てしまったので逆に助かりました。

坂元さん、とてもお優しかった・・・

 

なんと全員にお土産までいただいてしまいました!

直接手渡しでもらった大きなプレゼントの中身は・・・

ポストカード、招き猫の根付、特製チロルチョコ、

サッポロ一番、そしてレモン!

なんという粋なセレクトでしょう。

 

本当にありがとうございました。

 

DVD&Blu-ray発売記念!

見に行ってきました。

 

ドラマの中ではさんざん見た衣装なのに、実物を前にすると感慨深い・・・

本当にあの4人は実在したんだな。

 

 

渋谷駅では特大サイズの氷結イッセイさんを見てきました!

うっひゃー♥

 

早稲田大学演劇博物館「テレビの見る夢―大テレビドラマ博覧会」関連イベントに行ってきました。大人気のお二方のトークということでチケットは瞬殺、大講堂に変更してもなお希望者があふれて当日は別室でライブビュ―イングも実施されたそうです。

 

ご両人がお互いの作品から好きなシーンをセレクトして語りあうという筋立てでしたが、なにしろ時間が足りなすぎる!

是枝→坂元は「それでも、生きてゆく」「WOMAN」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」

坂元→是枝は「歩いても 歩いても」

 

脚本の書き方、演出意図など、裏話が次々に披露されて、とても貴重な時間でした。

 

高橋一生とは何者なのか。

 

*

 

<前提として>

 

私が彼の名前をはじめて知ったのは、映画『シン・ゴジラ』でした。

平成ガメラシリーズのような巨大なものがリアルな日本を容赦なく破壊するものが大好きなので、レジェンダリー版GODZILLAはやや不完全燃焼におわり、そこに届いた庵野版ゴジラの報に歓喜して公開を待ちに待っていた作品です。

公開2日目の初回を観て感動に打ち震え、舐めるようにパンフレットを読みました。そのなかで、あの安田の人は高橋一生という俳優さんなんだということはわかったものの、扱いが小さくプロフィールは一切わからない。情報量が膨大な映画なので最初のうちはメインキャストの動きを追うのが精いっぱいだったのが、徐々に余裕が出てくると周りも気になりだす。そうして6回目()ともなると好みのポイントに神経を集中させる鑑賞形態になり、劇中での安田や尾頭さんの存在感はメインと並ぶものになっていました。

それでもまだ、ハセヒロのスーツ姿格好いいなーとか竹野内豊は英語が流暢だなーとか言ってました。

 

しかし、発声可能上映会の中継を見ていて、そこに登場した高橋一生本人による着崩した安田コスの破壊力とふるまいのあざとかわいさに衝撃をうけ、ユリイカ『シン・ゴジラ』特集号におけるインタビューのクレバーさ、アンアン『大人の男』特集号グラビアでのイケメンぶりと波状攻撃を受けつつかろうじて正気を保っていたものの、迎えた本年が激動だった。

 

TBS『カルテット』&NHK大河『おんな城主 直虎』と、同時期に主演級で出演。

TVドラマを見る習慣がないので半ば苦痛ではあったけれど、気になりすぎるのでなんとか頑張って見始めてみたら、凄かった。決定的だったのが2月7日のカルテット第4話(家森メイン回)、2月19日の直虎第7話(検地回)。安田とは別人の家森と鶴丸がそこには「生きて」いて、私にとどめを刺しました。(ちなみに私のiPodのカメラロールの初イッセイは2/7家森諭高)

 

とにかく、お芝居の解像度がめちゃめちゃ高い。

台詞はなくとも、表情の微かな動きで役の内心を伝えられる。冗談でなく、口角の位置、まぶたの角度、瞳を覆う涙の厚さ、声のヴィブラートの幅まで検知可能レベル限界までコントロールし、目線の切り替えひとつで台詞の裏の意図を暗示する。コントロールとはいっても、そこに芝居くささはない。そこに居るだけで画面のリアリティとクオリティを上げる自然な存在感。こんなお芝居をする役者さんがいたのかと。

外見をさほど変えず役によってここまで別人になれるのかと。

 

私には、その人を拝める機会があるなら迷わず出かけていく、信仰と呼んでもいいほど尊敬し支持する対象(MY四天王)という存在があり、そこに俳優枠が新設された瞬間でした。

 

それからしばらくは24時間イッセイタカハシのことを思い続け(誇張抜き)、怒涛の勢いで過去雑誌を購入し画像を蒐集し、ツイッターアイコンを変え先輩イセクラ(高橋一生クラスタ)をフォローし、世間的にもあのアンアン『官能の流儀』特集号騒動があり(3冊購入)、その見事な流されっぷり沼墜ちっぷりはフォロワさんたちに心配半分で見守られていました。

 

*

 

そうした日々の中で、3月2日に出会ったのがTwitter上の「#恋人を喪った安田短歌」というハッシュタグでした。調べてみたら昨年9月からあったらしいのにまったく気がつかなかった。おそらくイッセイ関連の検索で引っ掛かったはずなので、このタイミングで出会ったのは必然なのですが。

(注:「恋人を喪った安田短歌」とは、『シン・ゴジラ』で高橋一生演じる安田龍彦がゴジラの都内侵攻時に恋人を亡くしたのではないか、という推論に基づく短歌群の総称)

 

まとめではなくタグで一首一首読み進め、ちょっと泣くくらい没入してしまった。二次創作、夢小説というものとは無縁だったので、こういうこともアリなのか!と良い意味で驚きました。

自分は「ディラックの岸辺シリーズ」にしろ超短編・てのひら怪談にしろ、テーマやしばりがあったほうが書きやすいし、定型詩は好きなので、さっそくその日のうちに最初の一首を投稿してしまいました。

 

そうこうしているうちに、なんと【安田短歌本】なるものが5月7日の文学フリマ東京で頒布されるという風の噂を聞きつけ ガタガタッと椅子から立ち上がったわけです。

なにそれほしい。ていうか論考とか読みたすぎる。ちなみにこれまで文フリに行ったことはありません。それでも入手しないという選択肢は無いので、GW最終日に単身京急に乗って出かけました。

 

安田に引かれて文フリ詣り。

安田短歌会さんの『安田龍彦は喪われた恋人の夢を見るか?』 

fronHさんの『invert vol.4 - 遺書 -』

 

どちらも大変面白く、この本を作ってくださって本当にありがとうとお伝えしたいです。

簡単ですがここで感想を書かせていただきます。

 

*

 

『安田龍彦は喪われた恋人の夢を見るか?』 より

 

・短歌展から好きな歌を一首ずつ

◇神山六人氏:紫のポストイットが生えている資料の束をつかみ損ねる

  安田の動揺は身体の挙動に如実に表れる。きっと手も震えてる。

◇ヒロセ氏:神凍る街の平坂かけおりて無人列車をもう一度だけ

  黄泉比良坂の下り降りた先が紅蓮だと分かっていても、彼は乗りたいだろう。

◇森田玲花氏:「安田くん、ねえ聞いてるの?こっち見て」わかっているよ もうすぐ朝だ

  これは口語ゆえの怖さがある。喪失と狂気の親和性を思う。

◇高野アオ氏:朝焼けがめちゃくちゃ綺麗だったから腑に落ちたんだ もういない、って

  世界に色が戻るのは徐々にではなく突然で。それは嬉しく、悲しいこと。

◇海老乃ひと氏:鳥の窓「いまなにしてる?」いや問うな訊いているのは君か?僕だろ

  テクノロジーにデリカシーがないことの辛さと、救いと。

◇朝胡氏:死ぬ前にしてみたいこと一つだけ 「おかえり」と ただ君に言うこと

  静かな絶唱。読むたび泣いてしまう。

◇Ryota氏:地下道を出ずにこのまま過ごすなら君の不在は確定しない

  恋人が猫を抱く姿を想いながら、量子論に祈る夜。

◇まほぴ氏:ほろ酔いになるとのろける癖だけが抜けきらなくて(もういないのに)

  安田はお酒に弱いと思うの。すぐ赤くなっちゃうと思うの。うん。

◇樋辻翠氏:木漏れ日があなたの聲のようだった 暖かいけど触れられなくて

  そのとききっと彼女はすぐそばにいたと信じています。

 

多くの安田短歌では恋人が安田のことを「安田くん」と呼んでいて、これは二人が同級(同期)かもしくは彼女のほうが年次が上だと考えているのかな。

人前では「安田くん」呼びで、ふたりだけのときは「たっちゃん」とか呼んでるのかもな。

なんてことを考えたりしました。

 

・年表

とにかく労作。安田ファン必携(真顔

 

・対談

まほぴさんの姿が自分とダブる(笑

作歌においてエモさを追求する立場と安田に寄りそう立場があるとして、私もやはり女性陣側だなと思う。安田が好きだから。でも私の中の安田はまだ立ち直っていません…

 

・論考

◇ぐるぐる氏:

「夢小説」への愛が溢れる創作論。

私も無意識のうちに任意のnを挿入し、映画のコマの隙間を覗き込むようにし想像しました。それはけっして特殊でも稚拙でもないと思います。

◇根本博基氏:

短歌の<私性>に関する理解と、二次創作短歌、そして安田短歌のみが持つ特殊性が大変解りやすく、勉強になりました。

 

・小説

◇森本マリ氏:

安田短歌の演劇への発展を予感させるもの。観に行きたい。そして泣く。

 

 

『invert vol.4 - 遺書 -』より

・論考

◇神山六人氏:三十一文字のリプライ - 『#恋人を喪った安田短歌』の狂気と優しさ

 

安田短歌の発生機序と発展経緯、安田短歌の文藝としての立ち位置がとてもわかりやすい。安田の全台詞を一覧にまとめた表は、これだけの少ない台詞でもあれだけのインパクトが残せるのかと驚く資料でした。イッセイ氏の演技なくして安田短歌は生まれていなかったことの裏付けでもあるかと。

 

*

 

ぽつりぽつりと安田短歌を作り続け、さらにイッセイ氏の出演作(カルテット、3月のライオン、おんな城主直虎)をリアルタイムで視聴することで「安田/○○クロスオーバー」シリーズを勝手に詠むという楽しみも加わりました。

この記事を書く前にあらためて安田短歌本の巻頭言を読み返してみると、

 

「恋人を喪った」という架空設定をふまえた上で、『シン・ゴジラ』や安田を演じた高橋氏が出演している作品を観てみるというのも面白いかもしれません。

 

と書かれているのに気づき、自分がやっていることの正しさ(笑)に自信を持ちました。

これからも高橋一生を愛しつつ、このスタイルで自由にやっていこうと思います。

 

 

これまでにTwitterに投稿した安田短歌は以下の通り。(5/27現在 原則劇中時系列順)

 

*

 

仕事だよ仕事なんだよ お仕着せの防災服が涙をはじく

 

使命とは命を使うと人の言う 面従腹背 我れ公務員

 

受け容れてしまえばいっそ楽になる 君のもとへのカウントダウン

 

後世の歴史にもしも残るなら 防護服の胸「ヤスダ」と記す

 

爆薬とミサイルと放射線流と僕の鼓動で鳴る四重奏(カルテット)

 

机上での計算どおりうまく行け 冷温停止 僕もろともに

 

前髪が伸びても何も言われない 隠したいこと誰にもあるから  

 

香水をつけない君のあの香り 何だったのか訊けばよかった 

 

昇進の内示を聞いて 真っ先に知らせたい君 もういない 春

 

「もんかしょう モンシロチョウに似ているね」 君の笑顔が菜の花だった

 

夏フェスの告知 新盆 海 花火 まだ歌えない ultra soul

 

 

鶴ならば折り目の筋の正しさがすべてを告げよ 言葉も無しに (安田/政次)

 

屋上のカップ麺すら懐かしい 屋内待機60時間 (安田/林田)

 

鳴き声のコントラバスの逆回転 ビオラで真似てみる 軽井沢 (安田/家森)

 

***

 

(7/8追記)

今では作歌が生活の一部になり自作安田短歌も100首を超えました。

高橋一生の活躍ぶりはファンでも(ファンだからなお)追いきれないほどのものとなっています。これまで

同年に大河と朝ドラに出演した俳優はいるのでしょうか。さらに月9も映画もCMもがんがん発表されています。

高橋一生については論を別にしなければいけないのでしょうが、ここでひとつ確実なのは、カメレオン俳優と言われる彼の歴史のなかでも、安田龍彦は誰にも似ていない特異な存在だということです。

家森諭高も小野政次も、本人が存在しているとしか思えない名演です。安田はそれともまた違う、世界の割れ目に落ちた先にある別の日本に生きている感があります。

時代も土地も宇宙も次元も隔て並行して存在する世界の、交叉する一点として、輝く結び目(ノード)として、高橋一生という人は空たる自己を捧げているのでしょう。

 

***