私の食生活の変化は、娘の妊娠でした。(13年前)
妊娠中期くらいまでは、信じられないくらいに無知でした。
最初はどれ位無知だったかというと、
外国産の野菜は、なぜダメなの?危ないの?
と素朴に疑問でした。
八百屋で、中国産の太ネギが国産の半額位の値段で売っているわけですよ。
当時、私は、仕事を辞めて妊娠している身だったので、節約節約の日々だったと思います。
だから、安いものに目が行きやすかった。
それとか、
妊婦は薬を飲むのはダメ。飲むなら、産婦人科の先生に確認してから。
ということに対して、
なんで?薬って、よくないの?
妊婦が飲まない方がいいなら、妊娠してない人だって、本当はよくないんじゃ???
と思いました。
そんなに病気にならずに大きくなりましたが、薬は病気を治してくれる優れもの。という認識でした。
その辺りの疑問から、
食に対する興味がじわじわ沸いてきて、体に取り入れるものに対して意識が変わっていきました。
そして、出産後、ママ友繋がりで、尊敬すべく京都の師匠とも言える女性に出会うんです。
「あんた、やる気や勇気で、体はできないんやで。食べたもんでしか、身体は作られないんや!」
と言われ、
はーー、ごもっとも。知ってるようで全然知らんかった。
と気付いていくわけです。
食品の原材料を必ず見るようになったり、薬に頼らない食生活を意識し始めたり。
そんな感じで、女性にとって、妊娠出産は大きな変化をもたらす時期なんですね。
それで、そうそう、大事なことを飛ばしていた。
私は妊娠後期に、妊娠糖尿病だと言われ、産婦人科から糖尿病専門医へ紹介状を書かれて行ったんです。
そこで、栄養士さんから、食事指導を受けたんです。
それまで私はバランスのとれた食事なんて、まるで考えたことなくて、食事に関しては、「太らないように食べる」ということしか頭になかった。つまり、カロリーを抑えることしか考えていなかった。
だから、ものすごく衝撃的だったことを覚えてます。
そこで、栄養士さんに、「パンはなるべく食べないで。主食は玄米にして。もしパンを食べるなら、全粒粉みたいな茶色いパンに。」と言われました。
えーーー!パン大好きなのに!!!
でも、そこからです。
私が健康的なパンを求めるようになったのは。
だけど、全粒粉のパンなんて、なかなか売ってないわけですよ。
やっと見つけても、全粒粉の配合なんて少しだけとか。
がっつり全粒粉100%配合のパンなんてない!ほんとない!
食べたいのに!
これ、13年前の話ですけど、今だって、全粒粉のパンて、なかなか手に入らなくないですか?
こだわりのパン屋さんが近くになければ。
あ、ネットでは買えますけど、一般的には普及してないですよね。
だけど、
私みたいな妊婦さん、絶対私みたいに思っていると思うんですよ。
「全粒粉のパン、なんで売ってないの?食べたいのに。」
って。
これが、そもそもこないろを始めた動機です。
・血糖値がゆっくり上がるような素材を使って、
・妊娠出産によって、女性は安心な食べ物を求めるようになるから、安心な材料を使って、
・食べにくい全粒粉やふすまを使っても、食べやすく美味しく、
そういうパンを作る。
この3本柱は、いつも私の中にあります。
その中で、今のベーグル達も、食パン達も生まれました。
新たに進んでいきたい時には、いつもここに立ち返ります。
どんなパンを作ろうか?
と今考えています。
そのためには何が必要なのか。
お客様は、何を喜んでくれるのか。何を望まれているのか。
まだまとまらないですが、少し光が見えてきました。
・全粒粉の食事パンを新たに作る。
・顔の見える農家さんの小麦を使わせてもらう。
・自家製酵母で作る。
・ミキサーを業務用にする。
・オーブンももっと美味しく焼けるものにする。
これらを実現していきます。
暑い暑い夏が来る前に形にしたい(๑˃̵ᴗ˂̵)