ハリケーン・イルマ、避難通告がテキストで入りました | フロリダ南端、ネイプルズな日々 〜 Days in Naples

フロリダ南端、ネイプルズな日々 〜 Days in Naples

アメリカ生活26年目。
18年以上のカリフォルニア暮らしから1年にも満たないポートランドを経てフロリダ南端へ。フロリダで始めたズンバと猫x2とアメリカ人の配偶者との、パラダイスリビング、ネイプルズでの日々の記録です。

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現地時間 9月9日午後5時(日本時間 10日午前6時)発表のハリケーン情報です。
カテゴリー3になったものの、予報ではこの後勢力を盛り返しフロリダ上陸とのこと。今日のお昼頃はカテゴリー5のままフロリダ上陸、ネイプルズはグラウンドゼロとなるとの予報も出ていたので、息をするのも苦しいような張り詰めていた緊張はほんの少しですがとけました。

そうはいっても胸は鉛と化して身体を下へ下へと重く沈めていく感覚は依然変わらず。
できるだけ普通に笑って過ごそうと思ってはおりますが、胸の鉛は消えません。

日本のニュースで流れてくるイルマは ”マイアミの南” にあり、直撃を受けグラウンドゼロとなる現地の緊迫感やハリケーンの破壊力の恐ろしさとはかけ離れた報道のされ方です。
これも仕方のないことなのでしょうねが、昨日までそこで暮らしていて、現地のニュースを一日中追っている私からしてみると、知らない人が知らないことを読み上げている的外れなものに感じられてなりません。

そういう私でさえ、現地にいるわけではありませんしね。

このハリケーン情報の2時間後、私の携帯にも避難通告が入りました。勧告ではなく、通告です。
電話番号の登録情報の住所から直接個人に連絡が入る事実にも、そういうシステムができていることにも驚きましたが、携帯電話が非常事態にこのような役割を果たすことにもとても驚きました。

避難通告はハリケーンによる高潮が理由。
西海岸一帯、エリアによっては高潮が4.5mに達するとの予報が出ています。
見慣れた通りや自宅が海の一部となることはとても想像ができませんが、自宅は海から2マイル(3km)、浸水は充分有り得ることです。

さらにその1時間半後。
100人のナショナルガードの第一陣が10数台のハンビーでネイプルズ入りをしたとのニュースが入りました。
人々が逃げ出す場所へやってきてくださる方々。
ハリケーン襲来中も緊急医療のために医療スタッフは病院にとどまるというニュースにもそうでしたが、人命や使命をご自身やご家族よりも先に考えることのできる方々の崇高さと有り難さが例えようもなく身に沁みてまいります。


ハリケーンはまだ上陸さえしていないというのに、既に2万5千戸が停電。
被害が叶う限りの最小限となることを祈ることしかできません。