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■まとめ。

・葬儀屋の対応は基本的に火葬許可証等の取得は業者が行う事が殆どで火葬許可証を自分でという業者に遭った場合、時間に余裕がある場合は変えた方が書類などが楽になる。

・大きな斎場だと、通り道などのルールが存在している。


・当日朝。

 やはり眠剤が無いとある程度眠気が来て一瞬落ちるのだけど30〜60分程度時間が進んでいる程度なのでやはり不眠症の改善には至っていない為、結局2時間程度ウトウトしたりという状態でそのまま朝になり準備開始し10分前になった。

 運転手役の友人にLINEを入れようとした瞬間、友人から、

「起きとるかえ?いくじょ」

 と、いういつものノリで届く。


・移動開始。

 地元付近は雨が若干降っているのにも関わらずそこそこのスピードで裏道を走り峠のような道をガンガン進んでいくのがスリップしそうだと恐怖に慄く私。彼の車は所謂コンパクトカーなので軽自動車よりもタイヤが太い為、自分が前に乗っていたアルトよりはグリップが効いている様子でスリップは無いものの、これ以上出してコーナーに侵入すると滑っていただろうな、というのを思った。

 北海道の道は裏道であれそこそこ広い所が多いけど、明らかに飛ばし過ぎなのとカーブでしっかりとGが身体にのし掛かり峠が終わる頃には私のHPはイエローになってしまう。

 十二分に時間の考慮はしている出発時間なので普通に走ってくれたら問題無いのだが、何故か彼は制限速度+20Km/hで走る。

(+10なら多めにみてくれるけど+20だと大抵ねずみ取りが居たら捕まるんやが!)

 などと心の叫びを吐露しながら、途中一旦小休憩を挟んで免許の更新センターへ到着したがハガキの指示通り駐車場を探して近くで一番駐車場が広いマック内に駐車させて貰う。ぶっちゃけ運転手は車で待機状態になるので最悪ドライブスルーなんかで何かしら飲み食いしながらでもいいから待ってね。と、いう事で時間をみると、10分以上時間は空いていたのでかなり余裕があった。ふとハガキをもう一度読むと、講習時間は9時半と書かれているのに今更気付いたが、とりあえず、5分前に免許センターへと入る。

 名前的には、警察署でもあるのだけど、有料運転者免許更新センター(〇〇警察署内)という名称なので、免許更新も考慮した建物なのででかいのと、どこなのか受付で聞こうかなと思ったのだけど免許更新はこちらという張り紙がしてあったのでそれを辿って2階へと上がった。


・免許更新の受付と講習。

 8時45分から受付、書類書き、視力検査、写真撮影、9時半から講習、10時に終わり新免許配布という流れの様子。聞き間違えたのだが、9時10分に講習開始だと思って少し早まるな、ラッキーと思っていたが、実は10分に講習会場が開かれるという事だった。

「はい、有料講習の方はこちらに並んでください、こちらの冊子とこの小さい用紙に——」

 という係員の説明を受けて受け取り入室開始。座席は自由だったが私は特に何も考えずに最前列に座った。入室時に貰ったカードくらいの用紙に日付、指名と座席番号を記載して机の端に置いて入室時に渡された冊子類を眺めつつ待機。

 9時25分くらいに、

「受講者がこれ以上いない様子なので講習を始めたいと思います」

 という講師が言い講習開始。

 講習内容は免許を更新んした事がある人であれば良くある内容だと思う。

 道内での死亡事故数やその原因等の説明や10分程度の交通事故被害者の親族の訴え等いつもの動画をみて、新しい道路交通法等(チャリンコのメット努力化の対象者拡張しチャリンコ乗ってる全員になった話とか75歳以上は今年? から実際に運転試験を行い合格しないといけない+認知症テストのパスを通らないと更新できない仕様になった)の紹介があった。

 実は講習序盤の事、棒グラフなどで構成された画面を指しつつ、

「死亡事故が年々減ってきています、これは、ドライバーの皆さんのセーフティドライブの意識が高くなっているという事だと思われます」

 と、いう講師の説明に、

(それも勿論あるかもしれないけど、実際は単純に道内の人口が減っているからでは?)

 と、思った私がいたりしながら講習が終わり、入室してきた他の係員が5、6人ずつ名前を呼び免許交付していった。いやぁ、老けたな私、と自分の免許の写真を眺めつつ思った。しかし、即日交付は初だったのだけど、交通安全協会の方々と多分、警察署の交通課の方々の効率良い捌きがすごかった。

 講習終了時に外に出て気付いたのだけど、ハガキには駐車場が無い(会場の駐車場は使わないで欲しいという意)ので公共交通機関を使って来てくださいとの事だったが、同じ講習を受けた人達の一部が駐車場へと向かっているのをみて、ぶっちゃけ駐車場に車停めてる奴おるやん、そう思ってしまった。LINEをみると、

「干からびそうだから、店内でコーヒー飲んでる」

 と、いう友人からであった。


・叔父が安置されている区の警察署へ。

 時間は10時03分。

 次の目的地、叔父の遺体が安置されている警察署へ向かう。

 Googleマップでみた限り、警察署の駐車場はそこまで大きくないので邪魔になるかもしれないね、という事で、すぐ側にある公園の駐車場があったのでそこへ停めて小休憩、周りが軽く林のようになっているので非常に涼しい。時間的に通勤時間と若干被るので予想よりも時間がかかり40分過ぎに到着。

 適当に雑談して時間を潰し、50分過ぎに徒歩で警察署へ行き総合受付みたいな窓口で担当刑事さんを呼んで貰う。

 暫く待つと、担当刑事①さんが来た様子だったガタイがいいらしいという刑事さんだったが自分よりも一回り小さい感じがして一見そうは見えないが目つきなど刑事課の刑事らしい雰囲気がした。そして取り敢えず死体検案書を貰う。ここの記載事項はこういう意味です、という説明を受けた。

 やはり、遺体の状態が良くなかった為、死因は不明だが何らかの病気になり亡くなったのではないか、という検死報告の様子だった。そうしてとある説明を受ける。

 私はここですっかりと忘れていたというか留意していなかった事がある。それは、死体を検案した医者なりがいて料金が発生するという事だった。

 名前は書かないが、北大?の先生でこういう事案だからかは解らないが何と料金は1万。

 一瞬思考が停止する私。

(刑事さん、料金がかかるのは承知していたけど1万もするなら先に言って欲しかったぜ)

 何故、思考停止してしまうかというと、大抵の場合は病院で亡くなるとその病院の医師が書いた死亡診断書を貰うのだが、一応料金は3000〜5000円程度だったりするからだ。自分もそれくらいなのだろうと思っていたが、死亡診断書の最高限度額の倍だったので驚愕してしまった。

「振り込みは急がなくても良いけど忘れないでね、あと、コピー少し取っておいたけど足りなくなる事もあるから増やしておいた方がいいですよ、では、13時に待ってますんで」

 と、刑事さんに言われて3枚程のコピーと本書を持ちとりあえず警察署を後にして、近くにあったローソンで10枚コピーしておいた。

 予定だと、このあと行く区役所の保護課で1枚消費、戸籍課で本書を提出、葬儀屋に1枚提出となるので今日中であれば絶対に足りるだろうという状態にしておいたカラーとかじゃなくて白黒印刷なので10枚なら100円で済むし。とても安心である。

 ふと、やっぱストック症候群かもしれないと思う私。


・区役所へ。

 なんと駐車場に誘導員がいた。

 Googleマップ上には、

「混雑しています」

 と、いう表示が出ているのもあり駐車場がほぼ満杯になっていたが誘導されて停められる場所に行こうとするが、前のプリウスおばちゃんの車の動きをみて、友人に注意した方が良いと言って様子を伺っていると案の定、駐車スペースに収まったので私たちも前進しようと思った途端、納得が行かなかったのか急に全身して出てきて、危うく衝突する所だったが友人も注意して見ていたのでぶつかる事は無かった、駐車スペース自体も皆ギリギリに駐車しているので降りる時にドアパンチしそうだったので駐車する前に降りて区役所へと入った。

 まずは2階の保護課へ行き担当者を呼び出してもらいコピーを渡す、これで保護課は完了。次に一階に行くと、

「どこの部署をお探しですか?」

 と、案内役の人がいたので戸籍課ですと言うとついて来てくださいと誘導して貰った。

 ここで時間多めにとっておいて良かった事があった。

「甥っ子さんという事で、本籍等の確認が必要で30分程度かかるかもしれないです。13時に火葬という事なのでなるべく急ぎますが」

 と、いう時間かかる宣言である。

 ふと、隣にいた明らかに葬儀屋さん風の男性に話し掛けてみると、どうやらここの区役所の戸籍課は他の区に比べて遅いらしい。

 それと、大抵はそういう書類系の取得も含めて葬儀屋さんがやるのが普通で、火葬許可証を喪主や親族などが取りに行くのは珍しいという話も聞いた。

 地味に火葬許可証の取得の話が出た際に、何となくそんな気がしていて、もしかしたらこれは外れを引いたかもって思っていたのだが、やっぱそうですよねーと思いつつもう動いてしまっているものはしゃーないな、と待ちやっと発行されてそれを受け取り、駐車場へ。

 外はそこまで暑く感じないのだが、車に入るとそこそこ暑くなっていた。


・叔父が安置されている警察署へリターン、遺体受け取り。

 警察署の裏の公園駐車場へと戻る。すると、

「12時半からやりましょう、もう警察には言ってありますし向かっていますので、12時半に集合という事で」

 と、いう唐突な葬儀屋からの電話。

 マジでか。

 と、思いつつ時間をみるともう25分くらいだったので即動く状態に、実は当日の担当が違う人物になるというのも前日に知ったりと今回はしっかりと外れを引いてしまい、尚且つ料金はしっかりとフルで取るという。

 警察署へ行き、葬儀屋と窓口へ行き担当の刑事さんを呼び出して貰い、納棺している間私は受付で待つ。書類の説明を受けて遺体受取の書類に名前を記入して警察署でのミッションはこれにて終了。


・火葬の為に斎場へ。

 葬儀屋に、到着したら駐車場が右側に入った所にあるので、という説明を受けて葬儀屋の後ろを走り斎場へ向かう。

 結構離れた所にある斎場へと到着した。

 駐車場に止めて骨壷の入った木箱を葬儀屋から受け取り斎場へ入る。

「右側をお進み下さい」

 どうやら左側は死者の通る道で右側が生者の道と決まっている様子。名前を確認してお焼香をして超絶簡易な告別式を終了、更に進む、ここでも同じ様に遺体は左側を通り私たちは右側を通る。

 炉に到着し、また名前を確認し棺桶が入る。

 心の中でお題目を唱えながら炉に入っていく棺桶を見送り鍵を受け取る。

 ホテルのようなキーホルダーが付いていてそこには、

「〇〇斎場、2」

 と書かれていた。

 待合室へと向かう。

 途中の廊下ですれ違う掃除をしている職員さんが深々と一礼をして完全に通り過ぎるまでしっかりと頭を下げたままでいた。

 待合室かと思ったが、広い待合スペースに案内された。どうやら待合スペースは広く、2階にもある様子で周りを見ると結構な人数が談笑しながら待機していた。私と友人は私服で他は全員喪服を着ていたので浮いていたかもしれないが、特別気にしならなかった。子供達がキャッキャと遊んだりして待機しているのを横目に、

「このあと、アナウンスで呼ばれて収骨がありますので呼ばれたらすぐに行って下さい、帰りのルートはこういう感じです」

 と、葬儀屋が言い斎場のマップに赤線の出るまでのルートを描いて説明しだした。

 自分的には収骨までいるのかと思ったらそうではない様子で、葬儀屋の書類等もこちらで書いておいてるので特に書くような事も印鑑を押すような事も無く(一応確認したらサインを代筆しているので問題無いという事だった)、自己負担金を受け取ってそそくさと帰って行った。

 先に待機していて収骨の時間になった他の家を見ていると、ちゃんと葬儀屋が待機していて呼びにくる様子だったので、それを見てちょっと不満が漏れ友人も確かにと頷いていた。

「なるべく安い所を選んだのに限度額フル(20万くらい)で取るんだったら金銭分の仕事して欲しいよな」

 そうつい漏らしながら収骨のアナウンスが流れた。収骨の際に友人は先程説明されたルートの出口付近で待っていた。

 骨になった叔父の姿をみても実感はあまり湧かないのはやはり遺体をその目で見ていないからなのかもしれない。ただただ思うのは苦しんで亡くなって無ければ良いな、というだけだった。

「お一人ですか?」

 と、驚きの様子で聞かれたが、事情というか付いて来ている人物は友人で運転役ですという説明をしたら、

「私も手伝いますね」

 と、職員さんが言ってくれて二人で収骨を終えた。

 骨壷は重かった。

「出て右側を行くと入ってきたエントランスに出るのでそこから出れますから」

 と、いう説明に促されて、

 ——アレ出る所ってエントランスからでいいの?

 と、思いつつエントランスから外へ出て車に行くと友人の姿は無い。

 ——あ。

 彼は先程の葬儀屋の説明されたルートの先にある違う出口で待っていたので、出口が違う。

 電話しようとするが両手で遺骨を持っているので取り敢えず車のボンネットに乗せて遺骨を軽く身体で支えつつ電話して友人と合流した。


・帰路へ。

 遺骨を後部座席に設置しシートベルトで軽く支えて置き帰りはゆっくり帰ろう、そう二人で決めて大きな国道を走っていくルートで途中休憩を挟みつつ帰った。

 帰宅して即祭壇に遺骨を置き、帰宅途中で買ったポカリスエットを供えて手を合わせた。


 疲れがどっと出るが眠気が来てもやはり寝れないので、いつも通りの薬を飲んで眠気がくるまで横になりタブレットで動画を閲覧している時にLINEの通知音が鳴ったのでスマホを取り確認する。

「わし、コロナなったかもしれない」

 と、いう先程別れたばかりの友人からの連絡だった。彼自身パニクってるのか要領を得ない。先週か先々週かも、もう一人の友人の母親が無症状でコロナに感染していたのもあってまた少しこちら側もコロナが流行っているのかもしれないとは思っていたからしゃーないよな、とか思ったけど、私自身ワクチン接種していないので近々検査キットで確認しておく事にする。


 と、いう事で疲れ果ててその日に更新しようと思っていた叔父の火葬まではこれにて終了。あとは相続放棄等の話になると思います。

 やべぇよワクチン打ってないから悪化しないのを祈るばかりだったりする。